2008年01月08日
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7日の夕方、「け」とふたりでお留守番していたら、携帯に電話がかかってきました。なんとなんと、 ハンブルク州立歌劇場 (リンク先はドイツ語) の 「ルプパ」 のバディアトの代役の話です。それも、明日の晩だというではありませんか。なんでも、本来の歌手がインフルエンザだとか・・・。 10月の本番 の直後だったら暗譜で演技付きといわれても即できたかも知れないけど、2ヶ月以上楽譜開いてもいなければ録音聞いてもいないし、あのあとにもいろんな曲をやったので、突然いわれても演技付きはちょっと無理です。その旨一応伝えたのですが、とにかくこの役はほかにやったことのある人が少ないので、譜面見てでもいいから歌える人がつかまったというだけでもありがたい、と言われ、では引き受けましょうということになりました。
但し、本来の歌手が正式に病欠と決まらないと正式には頼めないということで、当日の午前11時まで連絡待ちをしてくれというのです。代役ではこういうことはよくあることなのですが、やっぱり予定が決まらないのはこちらもハラハラドキドキしますね。結局10時にこちらから電話を入れて、ゲラからなので遅くとも11時12分の列車をつかまえないと本番に間に合わないのでできるだけ早く決めてくれと頼み、10時12分に「来て下さい」との電話をもらって即出発。一応直ぐに出発できるように、リュックサックには持って帰るべきものを詰めてはおいたのですが、パソコンはギリギリまで列車の接続調べたりで使っていたので、電話をもらってからプログラムを終了したりなんだりで、コートを着てTeru家を飛び出したのが10時20分。というのも、10時30分の列車があるのがわかっていたので、少しでも早く着くに越したことはないからそれに飛び乗ろうと思ったわけです。ところが、50mも行かないうちに携帯電話を忘れてきたことに気がついてUターン。インタフォンで「携帯!」と叫んで、らららちゃんに持って降りてきてもらいました。その時点で10時24分。そこからダッシュ!幸い、Teru家はゲラ中央駅から徒歩5分。全速力で走れば3分で着きます。27分にホームに通じる階段のところに着いたので、そこにある自動販売機で切符を買おうと試みますが、慌てているので上手く行きません。途中で諦めて階段を駆け上がり、「間もなく発車します、ご乗車の上お待ち下さい」とアナウンスがかかっているライプツィヒ行きの快速に飛び乗ります。これ、そういえば車内に券売機があるんですよね。それを先に思い出していれば下で泡喰わずに済んだんですが・・・と、券売機の前に立ってみると、券売機、故障中との表示が・・・(>_<)。
それで、結局は車掌さんから切符を買うことになってしまいました。車内で買うとちょっと高いんですが、この場合は劇場が払ってくれるからもういいや。ギリギリまでひっぱった劇場のせいですからね。

本当は、ゲラから直行すればもっと遅い時間の電車でも良かったんですよ。でも、舞台サイドで譜面見ながら歌うとなると、自分のドレスと靴、化粧品、楽譜などを持っていかなければならないわけです。もちろん、楽譜は頼めば用意してくれるだろうし、衣裳や靴だって、いざとなればなんとでもなるでしょうが、私のサイズの衣裳を手配するのはけっこう難しいのではないかという懸念もあるし、自分の履き慣れた靴のほうが絶対楽ですからね。

一旦ベルリン中央駅で降りて、自宅に戻ります。
ダッシュでドレスや靴などを小さいトランクに詰め込み、再度出発。

17時からコレペティトーアとのテンポ確認、18時から指揮者と要所だけ合わせをして、19時30分開演です。幸い、バディアトの出番は後半からなので、少し休むことが出来ましたが、もし最初からだったら・・・絶対ぶったおれてました。

指揮はオーストラリア人でここの劇場の音楽監督の シモーネ・ヤング (リンク先は英語) さん。彼女は以前ベルリン州立歌劇場で専属指揮者をしていたことがあるのですが、その頃には留学生としてベルリンに来ていた私、彼女の指揮するオペラをなんども観ましたよ。
当時から比べると、体型もだいぶ貫禄が付いたように見えます(^_^;)。

舞台上でのバディアトの演技は、今回は演出助手の女性がやりました。演出助手というのは最初からずっと稽古出ているし、細かい動きなどをノートに記録するのも仕事のひとつですし、代役が来た場合などに動きを教えるのも役目ですから、全部の役の動きを覚えているんですよね。すごいなあと思います。

自分自身としては、事前に譜面を見直すのがベルリン~ハンブルクの車内でしかできなかったこともありだいぶあちこち間違えてしまって申し訳なかったと思っているのですが、とりあえずブラボーももらって、なんとか最後まで歌いきることが出来ました。舞台サイドって、舞台で歌っている他の歌手の声がとっても聞こえにくくて、アンサンブルの部分とか、かなり怖かったんですよ~。そうなっちゃうともう、指揮者を信頼してついていくしかないんです。入りの直前が変拍子でただでさえ入りにくいのにそれを歌っているふたりがずれてしまって一瞬入りそこなったり、東京でやったときよりもかなりテンポの速い部分があったりして口が回らなかったり・・・11日の公演も頼まれたので、今日口が回らなかったところをさらっておかなければ。

本番の前に、カンティーネで軽く腹ごしらえをしました。
Frikadelle(ハンバーグ)とドイツ風ポテトサラダ、コーヒー、それにミネラルウォーター1.5Lを一瓶。これは本番中の水分補給用でもあります。
このハンバーグが・・・これまでの15年間でドイツで食べた(自家製を除く)どのハンバーグよりも美味しかったんです!考えてみれば、ハンバーグというのはハンブルガーステーキ。ハンブルク風ステーキということですから、ここは 本場 (笑)?!これだけではなくポテトサラダもコーヒーも美味しかったし、他の料理もけっこう美味しそうに見えましたよ。劇場のカンティーネって、あまり美味しいところがないというのが定評ではあるのですが、ここはもしかしたら例外的に良いのかも。
でも、終演後はもう閉まっていて、本番あけに一杯・・・というのが出来ないのが残念。ベルリン・コーミッシェオーパーのカンティーネはその点優秀で、終演後も0時くらいまでは営業してるんですよ。コーラスの連中なんか、メイク落としたあとは必ずと言っていいほどカンティーネの一角に陣取って一杯やってますからね。私も「グラン・マカーブル」の時には終演後必ずケルシュ(ケルン風の軽いビール)を一杯やってから帰る習慣にしてました。

を一本あけます。
このホテル、けっこう高そうなのに、ドレスデンのibisのほうが私には快適に感じられます。部屋が狭いのと、ベッドが小さいこと、シャワールームが下水臭いこと、置いてあるボディシャンプーの泡立ちが悪いこと、ミニバーがあるのに栓抜きがないこと、などなど・・・ま、一晩だけですからね(苦笑)。





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最終更新日  2008年01月10日 07時43分13秒 コメント(36) | コメントを書く
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