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2005年05月29日
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誰も知らないを検索!


2004年【日】Dare mo shiranai
監督:是枝裕和


無名の子役柳楽優弥がカンヌ映画祭主演男優賞を受賞して一躍有名になり同時に作品も話題になった。
この映画の見どころは、ずばり配役の妙につきる。台本はあってもないようなセリフ、子供たちやYOUに仕掛けた監督の演技指導というか、巧みにねらって巧まざる演技を引き出す、みたいな。言わば素人の役者たちを自然に効果的に動かしている。素晴らしいの一言。
たとえば、引っ越しそばを食べる母と4人の子供たち。長男(柳楽優弥)以外の妹2人弟1人は、大家には秘密の家族(なんとスーツケースに入れてお引っ越し。)なので、蕎麦は二人前、割り箸は2本。それにカップそばを足して皆で食べる、というシーン。
監督は割り箸二組とフォークとか台所道具だけをわざと用意し、あとは役者に任せたという。すると、長女がフォークを使い、母のYOUはなんと菜箸を使って蕎麦を食べた。監督も意表をつかれたというが、これが何とも言えず雰囲気が出ている。愛情がないわけではないが普通の親でない感じが、とぼけたYOUの天然の雰囲気とイメージがなんだか合っている。

そのシーンに象徴されるように、実際はとんでもない話なのだが淡々と、だらしなく天然な母を自然に慕う子供たちの様子が穏やかに時に微笑ましさもたたえてストーリーは進んでいくのだが、
それがむしろ恐ろしさを感じさせるのだ。子供たちが誰か大泣きしたり声高に母を非難したりする場面がないことが、かえって胸をしめつける。

途中でダンナが「見ていられない。つらい」「どんどん転落していくのが悲し過ぎる」と悲鳴を上げたが、じゃあ買い物行って、見なくていいよというと「だめ。気になるから一緒に見る」と言う。(笑)


アポロチョコの好きなユキちゃんが、特にすごく可愛い。




ただし、実際に起こった、巣鴨の子供置き去り事件というものは、この悲惨な映画とは全く別のものと考えた方が良い。そちらは、さらにひどい事件だ。それを説明する文章を読んだが、心が暗澹となった。

その違いのためこの作品を、事件を美化したように悪くとる向きもあると思うが、事件をそのまま描いてはかえって監督の気持ちが伝わらないであろうと想像できた。
結末を与えないラストにはじめはスッキリしない印象を受けたが、監督も言うようにあの子たちは私たちの隣に住んでいる、と言った意味。結末を与えたら、この物語は人ごとに終わってしまう、という事かと私なりに解釈した。すごく効果的に思えた。
作品の中盤で長男が実の父を訪ねて(お金を無心に)パチンコ店に行くシーンで、駐車場で待つ長男が、駐車中の車の中で待つ幼児とにらめっこ、かぶせてどこかで乳児の泣く声、ここでもさり気なくメッセージを訴えているように感じた。

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Last updated  2008年06月06日 13時23分01秒
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はじめまして  
☆ken1982★  さん
はじめまして。kenと申します。

すみません、同じテーマでタイトルかぶってしまってましたm(_ _)m
実は、たった今「誰も知らない」を観ました。
なんともいえず、衝撃が大きかったです。
PINGEさんの評を見て、同意するところがすごく多いです。自分の中で言葉にしたくてできずにもやもやしていた部分を、すっきりさせていただけました。
素敵な評を読ませていただき、ありがとうございました。
(2005年05月30日 03時41分25秒)

流石  
pannie  さん
見事な評論です。まだ観ていないけど、伝わってくるものがあります。レンタルで観たの?
近所のお店はいつもケースが空っぽで、なかなか借りられません。
観た人の感想がほぼ同じ感じなのが珍しいなと思います。
たいてい、誰かがどこかを批判的に言うものだと思うんだけど。コレに関しては、まだ悪い評判を読んだ事がありません。
ピンゲしゃんのレビューを読んで、ますます観るのが楽しみになりました。 (2005年05月30日 08時11分32秒)

Re:はじめまして(05/29)  
PINGE  さん
☆ken1982★さん
>PINGEさんの評を見て、同意するところがすごく多いです。自分の中で言葉にしたくてできずにもやもやしていた部分を、すっきりさせていただけました。
>素敵な評を読ませていただき、ありがとうございました。
-----
(#^.^#)お恥ずかしい。こちらこそありがとうございます。
久しぶりにガツーンとパンチ喰らった邦画でしたので、思わずレビューに力入ってしまいました。


ついでにパニちゃん。
これはケーブルテレビで、珍しく「日本映画専門チャンネル」の番組表をふと見たらあったので、思わず録画をしました。
番組の前後にはなまる何とかの眼鏡の大きなアナウンサーが解説をしていました。

これは意外と繰り返し観ると、余計泣けてしまうと思います。
いじらしさと怒りと哀しみと…ウウウ (2005年05月30日 13時50分35秒)

Re:誰も知らない(05/29)  
気にはなっていた映画でしたが、ストーリーをよく知りませんでした。PINGEさんの日記をみて、かなり観たくなりました。いろいろと感じることができそうな作品みたいですね。 (2005年05月30日 23時52分13秒)

Re:誰も知らない(05/29)  
betty333  さん
気になってはいるんですが、なかなかテーマが重そうで手が出ないでいます。
こういう無責任な事件たまにききますね。
いつ観ようかな? (2005年05月31日 22時54分11秒)

やっと観ました  
ベティ333  さん
想像以上に淡々としててビックリしました。
誰もお母さんのこと嫌いなわけじゃなく仲良しなのがまたつらかったな・・・。
あのパチンコ屋で車の中で待ってる子、あんな子も世の中いっぱいいるんでしょうね。
親にも適正検査をするべきですよね。
私もひっかかったりしてw (2007年03月16日 11時43分14秒)

どんな親でも・・・  
子どもは親のことが大好きですものね。
そこが、非常に辛いことでもありますね。

私は、監督の意図するところを曖昧に感じてしまいました。
確かに現実は恐ろしいくらいの残虐性のある
話です。実際の事件を知ると、この美化した
描き方についていけなかったかもしれない。
まったく新しい物語として実話をベースではなく
作ってもらいたかったと思いました。

監督の希望的 掃き溜めに鶴的な感覚が拭えなかった感じがしました。
(2008年04月14日 11時56分55秒)

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