バイリンガル育児を楽しもう!

娘の日本語



「英語育児をしている」というと、すぐに「日本語がおかしくなる」と短絡的に結びつけられる方がいらっしゃいますが、日本に住んで、日本の公立小学校に通っていて、日本語の方が英語よりできないなんてことはありえないとは思いませんか?

娘は、私立の幼稚園に通っていましたが、別に取り立ててたくさんの英語のレッスンがあるわけでもなく(年に数回日本人講師によるレッスンはあったようですが)、幼稚園時代は、たくさんの日本語を吸収し、また、幼稚園で日本語が話せなくて困るということはありませんでした、、、というか、英語をやっていないお子さんとなんらかわりはなかったと思います。

娘の日本語について、子供が小さい時は、間違ったことを言ったりすると、私は、すご~くかわいいと思っていました。でも、英語育児をしているというだけで、そういうことをネット上の掲示板に書くと、簡単に批判の対象(英語育児をしているから、日本語がおかしくなる等の批判)になってしまったこともあって、とてもびっくりしたものです。

幼児期なんて、英語育児をしていなくたって、間違った日本語を話すものだと思いませんか。知り合いの子供さんで、「これ、あげて。」というので、どういう意味かと思ったら、「これ、ちょうだい」という意味でした。つまり、大人は、「これ、あげるね。」っていうので、大人にそう言ってもらう状況になって欲しい(つまり、これちょうだいという意味)という意味だったのです。

娘に関しては、幼児期はたまに日本語の単語を知らないということはあったりしましたが、使い方がおかしいということはあまりありませんでした。それに赤ちゃんの時から、日本語の絵本も英語の絵本もそれなりに毎日読んできていましたから(とは言っても、一日15分程度というお粗末なもので、大変お恥ずかしい限りなのですが)、絵本を読んでもらっていない子供さんよりは、ちゃんとした日本語が話せるのではないか?と勝手に思ったりもしています。ですから、9歳の今、同じ年齢の子供に比べて日本語がおかしいということは全くありません。それに、実際に学校でも国語の成績はいい方だと思います。

娘は、別に教えたわけでもないのに、「はい、○○でございます。」と電話にでます。実際に担任の先生から掛かってきた電話に出た時などは、「20数年教員生活をしていますが、こんなに素晴らしい受け答えをされたお子さんは初めてです」と褒められました(親ばかですね)。もちろん、別にこれは日本語能力とは関係ないことなので、余談なのですね。

こうした受け答えは、幼稚園の時からずっと同じです。 多分それが一番の理由だと思うのですが、幼稚園の頃から、電話ではよく大きい子供や大人と間違われます。 

先日も、娘が電話に出て、そのまま話を聞いて、電話を切ってしまったので、「誰から?」って聞いたら、どうも、選挙のお願いだったらしいのです。相手は、選挙権のある大人だと思ったのか、娘に「△△さんを是非お願いします」と言っていたそうです。

あと、娘が4~5歳の頃のことですが、電話が掛かってきても、娘が出ると、電話をすぐに切られてしまうことが何度かあったことがありました。あとでわかったのですが、電話を掛けてきた相手は、すごく大きな子供が出たと思っってしまったので、違う所へ電話してしまったと思い、電話を切ってしまったということでした。

ということで、ある意味、私は、私なりに日本語を大切にしているつもりです。娘の日本語も9歳児の平均的な日本語力は十分にあると思うのですが、何故か、英語育児をしていると書くと、日本語をおろそかにしていると思われてしまうらしいのです。もちろん、海外に住んでいるとか、日本にいても、インター校に通っていたりすると、日本語は、すごく意識しないとしっかりと身に付かないものなのかもしれませんが、日本に住んで、日本の学校に通っている場合は、状況が全然違うと思うのです。

我が家では、0歳から6歳までは、私とは英語中心の生活を送っていましたが、6歳からは、私との会話も日本語に切り替えました。理由はいくつかありますが、第一の理由は、娘が英語ではなく、日本語で話すという選択をしたからです。 ですから、今は、英語に関しては、あまり時間を割いてはいません(主に読書、音読、プリント等、その日にできるものを15分程度するという感じです)。でも、これは、乳幼児期にある程度英語の基盤を身に着けさせられたからこそできることのような気もしています。

アメリカの学校にいた時に言葉に関しては殆ど困ることのなかった娘ですが、それも、2年生という低学年だったから可能だったことで、これから先は、アメリカの同学年と同じレベルを維持することはかなり難しいと思っています。ですから、今後はマイペースで、娘の英語学習を応援してあげられたらと思っています。

さて、次に娘の「日本語語教育」についてですが、うちは、決して、一般の家庭のお子さんと比べて、「日本語教育」を全くしてこなかったわけでもありません(が、かといって、特別な英才教育を施してきたというほどのレベルでも全くないのですが、、、)。

英語育児をしているから、「日本語がおかしい」と言われたくなかったので、特に読み書きに関しては、それなりに教えてきたつもりです。

でも、上記のように少しでも、面白い日本語を話したとネット上で書くと、早期英語教育反対派の方達のバッシングの種になり、とても驚きました。

学校での、国語の成績も結構いいので、うちの娘より教科としての国語のできないお子さんはたくさんいるはずなのに、そういうお子さんの日本語はなにも非難の対象にはならないのに、どうして、英語育児をしているというだけで、非難の対象になってしまうのでしょう?

その辺が、とっても不思議です。

私自身、前にも書きましたが、決して、子供をバイリンガルに育てたいと思っているわけではありません。 日本に住んで、日本の学校に通っている以上、「ちゃんとした日本語+それなりにできる英語」というものを目指しているわけで、「学校の成績などどうでもいいから、とにかく、何が何でも子供をバイリンガルにしたい」と思っているわけでは、全くありません。

確かに、日本語がしっかりと話せない人、書けない人はたくさんいると思いますが、私が申し上げたいのは、英語教育をしていなくても、正しい日本語が話せない、書けない人がたくさんいるのに、そういう人達よりも、まず、英語教育を受けてきている子供達が批判の対象になってしまうということが、いつも不思議でならないのです。

Home


© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: