バイリンガル育児を楽しもう!

その利点



赤ちゃんはどの国に生まれてくるか分からないから、生まれた時はどの国の言語も聞き取れる耳で生まれて来るそうです。そして、育っていくうちに、耳にしない言語は必要のない音として処理される、つまり、日本の場合は、日本語以外の言語を聞かずに育つと日本語の周波数域外の音は聞き取れなくなってしまうそうです。(ただ、これは、大人になってからでも、訓練次第である程度聞き取れるようにはなるようですので、そのことも付け加えておきます)

ということで、これら2つのこと、脳が言語習得に適した時期ということ、音を聞かせ続けるだけで耳が退化してしまわないということ、が、早期に英語教育を始めるメリットだと私は思っています。(あと、実際問題として、乳幼児期は音を聞かせる時間がたっぷりあるというのも大きなメリットだと付け加えておきます。)

アメリカに生まれてそこで育てば、どんな人でも(頭が悪くても)英語が話せるようになります。日本人でも、アメリカに住むアメリカ人の家庭に養子でもらわれていけば、アメリカ人として育ち、立派に英語も話せるようになりますし、逆にいくら日本人の遺伝子を持っていても日本語は全然わからない子に育ちます。ですから特に言語に関しては、遺伝で、その子供の習得できる言語がきまるわけではないということです。だから、親のレベルがしれていても、言語に関して言えば、乳幼児期に環境さえ与えてやれば、それなりに吸収するものがあると私は信じているし、それを私は実際に実践してきました。

「かえるの子はかえる」だけど、それは、かえるの社会で育つからかえるになるのではないでしょうか? 狼に育てられたアマラとカマラの話は有名なので皆さんご存知だと思いますが(ってこれ、結構極論ですが)、人間も狼に育てられたら人間にはなりません。もちろん、外見は人間ですが、「生肉を食べる、遠吠えをする、4つ足で歩く、言葉が話せない、夜でも目が良く見える」なんていうのは、どう考えても人間とはいえないと思います(つまりいくら人間としての遺伝子を持っていても、ちゃんとした環境を与えられなかったので人間として育たなかった)。

ですから、ここで私が言いたいことは、日本人が日本で育って、日本人として育つのは当然のことなのですが、もし、日本人が日本で育っても、アメリカで育つのと似た環境がある程度与えられれば、英語が話せるようになるのではないかということです。

あと、私は一般的なことに関しては、遺伝も決して否定するつもりはありません。アメリカの精子銀行からノーベル賞を受賞した人の精子を買って子供を生んだシングルマザーの子供が天才に育ったという話を以前にテレビで見たことがあります。ですから、確かに遺伝もあるとは思います(とはいっても、環境も大きな要因になっていると思うので、遺伝と環境の両方が関係すると個人的には思っています)。

ただ、上記のように、言語に関しては、環境の方が大きく影響を与えるものだと私は信じているので、遺伝によって変えられないもの、環境によって大きく左右されるものをそれぞれ分けて考えていくということも大切だと思っています。

では、その環境を日本でどのように与えていけるのか、それこそが大きな課題ですが、今のところ、誰にでも出来る方法として一番有効であると思う方法は、やはり「英語の音をかけ流す」ということだと私は思っています(英会話学校に週一回通うという方法は、もちろん、学校のカリキュラムにもよりますが、それだけでは、一般的には、あまり成果が期待できないと私は思っています)。

ということで、とりとめもなく思っていることを書いてみました。いつものことですが、まとまりがなくてすみません。それと、私は、限られた時間の中で、とりあえず言いたいことを書いているので、いわゆる早期英語教育反対派のみなさんを説得するつもりはありませんので、一言そのことも付け加えておきます。

あと、日本語と英語のバイリンガルに育てたい場合、一般的には、5~6歳くらいまで、日本で日本語で育てて、そのあと、2年程英語圏で生活するという方法が一番いい方法だといわれているようですが、そのようなことは、一般庶民にはとてもできることではないので、そうした一般庶民にできない方法(その他、インター校に通わせるなど)については、ここでは触れませんでした。その点も付け加えておきます。

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