日本の検診、アメリカの検診


妊娠したと分かってからアメリカへの引越しまで時間があったため
私はしばらく日本の病院で検診を受けていた。
通っていたのは私のお気に入りの地元の大学病院。
なぜ大学病院がお気に入りかって?
ふふふ‥。だって大学病院の先生たちってホントに真面目そうで、
知的な感じがしてかっこいいんだもん!

うちから一番近いのは国立病院でのどの腫れが何週間も
治らなかった時に何度かそこにも行ったことがあるが
「1週間入院して手術しなければいけません」の一点張り。
手術は嫌だったので大学病院でも見てもらったら、
大学病院の先生たちのほうが、優しくて、どこがどう悪いかとか
どう対処すればいいか、とかを適切に分かりやすく教えてくれた。
しかも手術は必要ない、とまで言われてほんとにせずに済んだ。
だから今回の妊娠でも当然、大学病院を選んだ。

それはさておき、日本での検診は体重、血圧などの各種測定のあと
問診、それからお腹周りの大きさチェック、超音波検査などがあった。
検診に行くと、超音波検査でお腹の赤ちゃんを確認できて
写真までお土産にくれる。アメリカに引越しする前に日本で
撮ってもらった赤ちゃんの写真をアメリカに行ったときに見せたら
「スゴイネ!」と喜んでた。検診にかかった金額は1回につき
600円とか800円とかだったと思う。母子手帳をもらうとそれに
2回分の診察料免除のチケットみたいのがついてて、それも利用したはず。
とにかく診察にあまりお金はかからなかった。


■アメリカでの検診■
私がアメリカに2月のはじめに到着してすぐに検診に行けるように、
旦那が保険の手続きを済ませ、その保険の適用内の婦人科を探し、
さらに予約を入れてくれていた。
婦人科は家から一番近いところ。はじめ、日本語のできる婦人科に
行こうかとも考えたがそこは車で片道40分もかかるのでやめた。
何かあったときに渋滞とかにあったら困るしね。

検診の日。担当医のお医者さんのオフィスに入る。
握手から始まって簡単にお互いに自己紹介。
私は日本から来たばかりとかジミーは学生ですとか、雑談みたいに
話すんだけど日本の病院ではこういうことしないねぇ。
お医者さんも「ビジネスマン」みたいな印象を受けた。
でもお互いに自己紹介して色々話すと、人柄が伝わってきて
とても安心できた。よいお医者さんのようだ。

そして、日本で検診を受けてきた旨を話し日本のお医者さんが
母子手帳に書いてくれた英語の検査結果を見せた。
それでも念のためアメリカでも検査が必要、ということで
諸検査を受けることに。

まずは検尿。トイレに行ったがウォシュレットないね。
まー、別になくても特に気にはならなかった。
アメリカだから仕方ない。(日本のスーパーなんかにいけば
ウォシュレット取り付けてくれる店はある。)
でも日本の婦人科は私の通っていたぼろっちい大学病院でさえも
婦人科の隣のトイレだけはウォシュレット完備だったぞ。

びっくりだったのが体重・血圧測定。
何がびっくりってそこの体重計、日本ならデジタルの画面が
付いている場所に定規みたいな鉄のバーとおもりが付いていて
その重りのバランスのとれるところに重りを合わせて
体重を測る仕組み。わ、分かるかなー??
デジタルの前の体重計はアナログだったよね。
今でも古い銭湯とかに置いてありそうな、私たちが小学校の時に
体重測定に使っていたあれ。あれの更に一つ前の時代の体重計か?

‥どう表現したら良いか分からない。
私は今29歳だが、生まれてこのかたこんなスタイルの体重計は
見たことがない。靴のまま体重計にあがるのもビックリしたけど
それとは比べ物にならないビックリ度だった。
うー、ビックリっつうか「ショック」?(笑)
NASAとかでもこういう体重計使ってたら笑えるなー。
いつか見学にいかなきゃ(笑)。

体重計がこの調子なので、当然血圧計もポンプ式、手動だった。
そして挙句の果てには、日本では検診の度にやってくれていた
超音波検査がない!
その件、お医者さんに聞いてみたところ
「超音波検査をする機器はここにはないので、その検査の際には
メディカルセンター(別の施設)の放射線科で検査することになります」

‥またもやショックを受ける。
日本でお医者さんのデスクの横のベッドに寝て、いとも簡単に
超音波検査してくれてた、あれは何だったの?
しかも超音波=放射線科??

いやー、こんなんで大丈夫なんだろうか?
とりあえず、世界一の経済大国アメリカだから大丈夫だろう、
とわけの分からない理由を作って自分を落ち着かせるしかなかった。

つづく‥。

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