【15】~【22】



untitle【15】 あたしが悪かった









「で、どうするつもり  これから?

司にちゃんと言える?

アイツ、何がなんだかわからないまま

レストランに取り残されて…」



「わかってるわよ。

今回のことはあたしが悪いってこと…。

ただ、問題をすりかえているように

思われるかもしれないけど、

就職だけの問題じゃあないの。

いろいろあんのよ。

花沢類に言っても

女の気持ち判ってもらえないかもしれないけど…」



「女の気持ちって何???」



「だから、男にはわかんない気持ちなわけ。」


「男と女の気持ちに違いがあるわけ?」



「あ、あるんじゃないの?」



「じゃあ、俺が牧野の気持ちがわからないように、


牧野だって俺の気持ちわかんないだろう?」



「……理論的にはそういうことよね。」



「と、いうことは牧野は司の気持ちもわからないんだよね。

それなのに勝手に司がどう思っているか、自分で

解釈してそれで前に進めないでいるだけだろ?」



「花沢類、なにが言いたいの?」


「牧野、なんでも、自己流で物事を捉えるなよ。」


「どういうこと?」


「そのまんまだよ。」


「さっきも言ったけど、牧野は司とちゃんと

向き合ってるかってことで。

もっと信じてあげたら…なにかに囚われ過ぎてない?

きっと、牧野も楽になると思うよ。」



「信じてるわよ…。あいつの事は たぶん誰よりも…」



「ふーん、そうなの。

じゃあ、置き去りにしてきた司に

すまないって気持ちあるんだ。」



「…あるわよ。

『あたしが悪かった』って言ってるでしょう!」



「わかってんなら、話しは早いよ。

ほら、牧野、アンタのバッグ、

さっきから、ずっと、振るえているよ。

早く、出てあげたら…

きっと、司からだよ。」



横に置いている自分のトートバッグが

小刻みに震えているのに初めて気付いた。


あわてて、取り出してみる。

着信履歴の表示。

ディスプレイに映し出される道明寺の文字



出ることにためらっているつくしから

花沢類は携帯を取り上げると



「あぁ、司、お待たせ!

牧野がなんか、話したい事があるんだってっさ。

早く来て。ここの場所わかってるよね?

うん、じゃあ、待ってるから。.」



「えぇ、何?  それ?  

ここの場所がわかるって?」



「ちょっと、待って!

花沢類、それってどういうこと?」



「どういうことって・・・・・司、もう来るよ。」


「花沢類が呼んだの?」


「いや、それは違うよ。


牧野から、電話がかかってくる前に司から電話があったんだよ。

もし、牧野から電話があったら、つかまえていてくれって。

なんか、ひどく慌てていて…。

牧野が急に怒っていなくなっちゃったって…。」


花沢類が話し終わらないうちに携帯を手に持ったままの

司がこっちに向かって歩いてくるのが目に入った。






【16】 何かあった?








割れんばかりの拍手でカーテンコールが続いた後、

たくさんの観客達が劇場入り口のドアから

興奮と共にはき出されていく。

人がごった返すロビーを抜け出し、外へと急ぐ。

息をして取り込んだ空気が新鮮に感じる。



「今日は本当にありがとうございました。

わたしまで、誘ってもらっちゃって。

本当に楽しかったです。」

お礼を言う優紀。



「いいのよ、どうせ、余ったチケット

貰ったんだから、気にしないで。」



「やっぱり、迫力ありましたね。大ホールと違って

小劇場で芝居を観るのも良いもんですね。

役者の息づかいが生で感じられて…。

牧野先輩も来たら良かったのに。」



「そんなことしたら、司に怒られちゃうよ。

だって、午後から、デートだもん。

急に電話かかってきて、

『滋、おまえが話していたレストランを予約してくれないか』

って言われたんだ。」



「じゃあ、今ごろ、2人で雰囲気の良いレストランで食事した後、

盛り上がってんでしょうね。…やっぱり、おもしろくないですね。」



「桜子、あんた、このごろ、2人の交際に注文つけてるね。」




「そんなことありませんよ。

先輩には道明寺さんと早く結婚してもらって、

ウェディングブーケをゲットするのが

私の当面の目標ですからね。」



「ちょっと、それ、聞き捨てならない!

ブーケを取るのは私よ、桜子!」



言い争っている2人の横で、

申訳なさそうに立っている優紀が



「あの、すみません。わたしはこれで失礼します。

今日はありがとうございました。」とお礼を言う。



「あぁ、ちょっと待って!時間あるでしょう?

ご飯、一緒に食べようよ。ねぇ、桜子、あんたも誘って!」



「牧野先輩だけがおいしいものを食べるなんて

許せませんからね。 さぁ、行きましょう!」



と2人は帰ろうとする優紀を引き止めた。


結局、強引に誘われ、車で移動する途中、


「あれ、つくしから、着信が入っている!」


優紀が気付く。


桜子も、自分の携帯を取り出す。


「私の携帯にも…。あら、先輩の前が道明寺さんだ。」


「劇場に入ってすぐ、電源切っていたから」…と慌てて、

滋が携帯をバッグから探す。



「あっ!私の携帯にも2人の名前が…..」


「どうしたんだろう?何かあった?」


3人は同時に叫んでいた。






【17】 俺がおまえを殴るか?









つくしの方へまっすぐ進んでくる司


「な、なによ!……なんで、あんたがここにいるわけ?」


すっかり、うろたえる、つくし。    


状況がつかめない。


ただ、つくしはとっさに殴られるんじゃないかと、

体が反応して身構えて、顔を手で覆ってしまう。


「バカ、なんで、身構えてんだ!俺がおまえを殴るか?」


「それより、俺がおまえの質問に答える前に俺の質問に答えろよ。

なんで、おまえ、俺を置いて帰るわけ?」

怒っているはずの司は意外と冷静で

完全にパニックに落ち入っている

つくしのすぐ目の前で足を止めた。



「ねぇ…とりあえず、2人とも座ったら……」


花沢類が驚きのあまり、席を立ち上がってしまったつくしと

テーブル横の通路に立っている司に席を勧める。



「類、悪かったな。」とイスに座りながら、

司が少し、頭を下げている。

その様子を見て、

「花沢類、あんた、知ってて、

あたしの話しを聞いてたの?

あたしを騙したのね!」


とつくしはまだ、立ったままで叫んでいる。



「おまえ、いいから、ちょっと、ここに座れ。

それと、類のこと、『騙した』とか、言うなよ。

おまえがどっかいっちまったから、もし電話があれば、

つかまえてくれって俺が頼んだんだ…。」


「なんなのよ、それって…」


つくしは釈然としない様子ながら、渋々、席に着いた。


「お前が途中でいなくなるから、

俺がどんだけ心配したか、

わかってんのか?」


あたしをまっすぐ、見つめる司の目が痛い。


「心配してもらわなくても、ちゃんとここまで

帰ってきてるじゃない。余計なお世話よ!」


牧野、そうじゃあないだろう?

謝れって!

司にそんな事、言うなよ!


と花沢類が心の中で叫んだ時、

つくしと司の携帯が同時に鳴り始めた。


2つの着信音が混ざって、店内にうるさく響き渡った。








【18】こいつら、本当におもしれー!










「とりあえず、電話してみますか?

私は先輩にかけますね。」と桜子。


「じゃあ、私は司にかけてみるよ。」と滋。


「なにもなければいいんですけど…」と優紀が心配そうに言う。



 桜子 「あ、もしもし、先輩、デートの最中に

     電話なんて穏やかじゃないですね。

     どうしたんです?」


  滋  「あっ、司、そこの料理、おいしかったでしょう?

      つくし、喜んでた?」


 つくし  「もしもし、なに?  桜子? あたしに何の用?」


 桜子  「何の用って…先輩が電話したから、

      電話したんじゃないですか!

      なんか、機嫌、悪くありません?」


  司  「なんだ、滋か。おいしかったかなんて

      食べてもないのにわかるか?」


  滋  「えぇー、嘘ぉお!!食べてないって?

      どうしちゃたの? つくしは?」


  司  「いるぜ、目の前に!おもいっきり、不機嫌なやつが!」


 つくし 「不機嫌で悪かったわね。桜子、あんた、何してたの?

      あたしが、用がある時は電話に出ないで!

      せっかく、刺激を与えてやろうかと思っていたのに!」


     横で2人の会話を聞きながら花沢類は


     「こいつら、本当におもしれー!」と呟く。




『そろそろ眠くなったし、帰ろう。あとは2人で好きにやってね。』

なんて、思っていたけど、

こんな展開になったら、帰るわけに行かない。

さぁ、つぎはどうくるか???  

花沢類は、特等席から2人を見ていた。






【19】  シンクロ









桜子「先輩、落ち着いてください。

    私たち3人で今日、お芝居を観に行く』って

    滋さんが言ってたでしょう?」

    あっ、そうか、思い出しだ。

    司からの電話の後、

    すぐに滋さんから電話があったんだ。

    「司とデート楽しんでらっしゃい!

    私たち女3人組はお芝居見に行くよ。」って。


つくし 「ごめん。思い出した。ちょっと興奮して、忘れてた。」


滋   「司、つくしと一緒にいるのに食べてないってどういうこと?」


司   「どういうって…

     訳わかんねぇのはこっちの方だぜ!

     勝手に怒って、勝手に席立って、

     勝手に帰りやがったんだ、こいつ!」


つくし  「なによー、こいつなんて、気安く呼ばないでよ!

     勝手で悪かったわね!自分だってそうじゃない?

     あんた、人の気持ちも考えないで物事を先に進めよう

     としてるんじゃない?」


 司  「俺が悪いのかよ!

     お前、いつも、自分は悪くなくて、

     俺が悪いんだよな!」



     携帯を持ったまま、いがみあっている2人。



     もう、完全に電話の相手と話しをしている事を忘れている。


      状況がつかめない優紀が

     「つくしと道明寺さん、どうなってるんですか?」と、尋ねる。

     「聞いてみる?」

     と差し出された滋と桜子の2つの携帯。


      優紀の右の携帯から聞こえる声と

        左の携帯から聞こえる声は

        見事にシンクロされていた。





【20】 もう、言う必要はない








 優紀   「つくし、今、どこにいるの?」

 つくし   「あぁ、 優紀? 優紀はどこにいるの?」

 優紀   「青山よ。劇場を出て、食事に行こうって誘われたの。」     

 つくし  「じゃあ、結構近くにいるかも。

       で も、もう、あたしは帰って寝るわ。

       明日、朝から用事あるし、

       バカ相手にしてたら疲れた。」



  司    「バカだと! どっちがバカだ!

        お前、いい加減にしろよ。」



 優紀    「つくし、もしかしたら、

       就職したことがばれちゃったの?

        それで道明寺さんとけんかして……」


  司   「うん?  就職?  今、就職したって言ったよな。


      お前、まさか……」



      そう、普通なら、電話の声はしゃべっている


      相手本人にしか聞こえないはずだが、


      優紀は2つの携帯を持ったまま、


      しゃべってしまったので、


      司の方にまで筒抜けになってしまったのだ。


      それに気付いていないつくし


 つくし  「あぁ、その事なら、まだ言ってないわ。

      たぶん、もう、一生、言う気にならないわ。


  司   「もう、言う必要ないな。

      今、お前のダチから聞いたから」



 つくし  「うん?今、聞いた?って?

      えっ、就職のこと言ってんの?

      なんで、あたしと話している優紀の会話を

      アンタが聞こえるのよ?」


      つくしは携帯を持つ自分の手が震えてきたことに気付く




 司    「知るかよ!

       お前のダチはなぜか、

       俺の携帯の相手までしてくれているぜ!

      「どういうことか、説明してくれるよな。」





 優紀   「つくし、ごめん!私、携帯2つ持ったままだった!」








【21】  2人の話は終わり!






電話の向こうもこっち同様に騒然となっていた。



優紀が滋と桜子それぞれに携帯を返しながら、



「どうしよう。私の今の一言でつくしの就職のことバレちゃった。

……電話の向こうにいる道明寺さんのことすっかり忘れててた。」



青ざめて、涙まで落ちそうになっている優紀。



慌てて、滋が、携帯の相手を確認する。



「司、聞こえてる?滋だけど……」


「あぁ、聞いてる…」



「話の途中で悪いけど、とにかく、いったん電話切るよ。」



「わかった・・…あぁ、ちょっと、待った。

つくしのダチに心配するなって言ってやれ。」



「うん、わかった。じゃあね。」



桜子「先輩、聞いてる?先輩、先輩ったら!!

   だめだわ。聞いてないみたい。

  …… 牧野先輩には悪いけど、今は優紀さんのフォローが大事だ……

   私も携帯をいったん切りますね。」



車のソファーに身を沈め、小刻みに震えている。



「どうしよう、どうしよう」

と小さな声で何度もつぶやいている優紀。


「だいじょうぶよ、心配ないって!

どうせ、いつかはばれる事だったんだから!

ちょっと、予定より、早くなっただけよ。ねぇ、桜子!」


「そうですよ。先輩もいつまでも、隠せるわけないし、

いい機会だったんじゃないですか!」



「でも、わたし、やっぱり、つくしに申し訳なくて……」



「こんなことがないと、つくしはいつまでもズルズル伸ばしていたと思うよ。

あの2人にとっても、良かったんじゃない。司も気にしないよう言ってやれって。

後で、きっと、そう思える日が来るよ。」



「そうですね。結局は私たちが どうこう言う問題じゃあ、ないですから…

2人のことは2人で解決していくしかありませんね。

先輩ももっと素直に道明寺さんのこと信じて、就職のことでも、

結婚のこともなんでも思っていること全部吐き出してしまえばいいのに…

今の道明寺さんなら、それを全部、受け止めることができると思いますけどね。」

と溜息をつく桜子。



3人は電話の向こう側の2人を気にしつつも

今、自分たちがすぐに何かできるわけでないと

という事もよく、わかっていた。




「もう、お腹、ぺこぺこ!お芝居、気合入れて見たから

余計エネルギーが消耗しちゃったよ。桜子、お勧めのお店、まだ?」

滋がおどけた調子で桜子に聞く。



「もう、そこ。ほら、着きましたよ。さぁ、おいしい物たくさん食べて、

今日のお芝居の話でもしましょうよ。2人の話は終わり!」



滋と桜子は優紀のほんの微かだが、口元のゆるむのを確認し、車から降りると

エントランスからすでに甘い香りのする店内へ入っていった。





そして、この後、3人はこの日、つくしと司の話はすることはなかった。





【22】 追いかける?








「牧野、コーヒーとサンドイッチ、ご馳走様!」


花沢類が席を立ち、帰ろうとしている。



「ちょっと、待ってよ!花沢類。

今、帰られたら、あたし…、やばいって!!」



牧野が携帯片手に呼び止める。



「牧野、もう逃げないで、話すんだろう?

だいたい、司が来る前にそう言ったよね。」



「・・・んなこと言ったけど…」


つくしは目の前にいる司を慌てて見る。



「どういうことか説明してくれるよな。」


と言ってつくしをじっと見ている司。




今のつくしには、どう見ても司が怒っているようにしか見えない。




立ち上がった花沢類の服のすそをグッと握り締め、引き止めようとするつくし。



「牧野、いい加減にちゃんと司と向き合って話せよ。

もうバレちゃったんだから、あとは簡単だよ。

黙ってってごめんなさいとか、言いそびれたとか…さ。

言うこといろいろあるでしょう?

今から、さきは2人の問題だから、俺はもう退散!」と言って



花沢類が席を立って、2、3歩、歩いた時だった。





「えっ!」  「なんだ!」 




席を立った花沢類と席についたままの司がが同時に叫んだ。








どうしてこんな行動を取ったのか、自分でもわからない。


あたしはとにかく、その場から、逃げたかった。


花沢類を一気に追い越すと、まるで、無銭飲食した人間が


現場を立ち去るかのような勢いでそのカフェから出て行った。



司や花沢類に今はどう思われようとも、とにかく、

そこに1分1秒もいたくなかった。


今度は知っている道 

いくら、やみくもに走っても迷子にはならない。




必死に現実から逃げながら、頭の片隅にそんなことを思うつくしだった。








「あれっ、牧野、出ていちゃった。脱兎の如くとはまさにこのことだね。

ねぇ、司、もしかしたら、今日、2回目の置き去りされた?」



花沢類と同様にあまりに予想外のつくしの行動にびっくりした司。



「あぁ、そうみたいだな。なんなんだ。あの女!

いい根性していると思ってたのに  最後は逃げやがって!」



「追いかける?」



「いや、今日はやめとく・・・・・。

今、あいつになに言っても無駄だろう?

明日になったら、少しは頭冷えるだろう……

あの様子だと、かなり、混乱してんだ・・・・な。」



「司、大人になったんだ。牧野の行動がちゃんと分析できるようになった?」



「類、おまえ、今ごろ、気がつくな。成長してんだよ、これでも…

確かにちょっと、引っかかる事もあったんだよな。

何か、隠しているなとは思っていたが、まさか、就職と来たか!」



深い溜息とともに


頭をかかえこんだ司はそのまま何か、考えている様子だった。






そんな様子を見つつも花沢類が追い打ちをかけるような一言。



「ところでさ、司、これ払ってくれる?」差し出された請求書。


「なんだ? コーヒー4杯とサンドイッチ1皿で2520円!」


「お前達が食ったものをなんで俺が払うんだ?」と怒る司。


「でも、司に頼まれて、牧野と会って、一応、相談にも乗ってた訳だし、

やっぱり、これは司が払うもんだよ。」








つくしがいなくなった今、ここにこれ以上いる理由はなくなった。


類の説明に釈然としない、俺だったが、1分後には

今日、2回目の食べてもないものにお金を払っていた。



外に出たところで、類が言ってきた。



「ねぇ、車で来たでしょう? 

方向も同じだし、送ってくれる?

運転手返しちゃったから。

車、どこ?」





何で俺がそこまで……と思いつつ、

類が『牧野の就職の件、詳しく聞きたくない?』

というものだから、

つい、「いいよ。」と返事をしてしまう。





どこまでも、俺は牧野に弱いなと自嘲してしまう。





車の近くまで行き、ロックを解除する。

ところが、類の野郎が助手席に乗り込もうとドアに手をかけて来やがった。


慌てて、また、ロックする。



「どうしたの?」不思議そうに類はこっちを見てる。


「そこはダメだ。お前は後ろの席だ。」


「なんで?」


「助手席はあいつの席だ。あいつ以外座らせない。」ときっぱり言う。


「いいじゃん、ケチ!」といいながら、素直にうしろに乗り込む類。



しばらく、走った後、類がまた、カチンと来ることを言ってきた。



「なんか、すごい、偉い人になった気分。」



「なんで?」



「だって、司が運転手だもん。」



と質のいいソファにどっかり身を沈めて笑う、類がバックミラーから見えた。



「なんとでも思えよ。ったく!

で、類、今日、あいつが話したこと教えろよ。」と催促する。




俺は、あいつが考えている事はなんでも、知りたかったんだ。




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