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【54】~【56】
「それでね・・・」
つくしは次に電話をかけた相手、滋の報告を聞き、
頭がクラクラしてくるのがわかった。
気の毒な藤田さん・・・。
ここにまた、一人、あたしのためにとばっちりを受けた犠牲者、現る!
あの後、滋さんと桜子に連れて行かれた藤田さんは
遊園地で散々、怖い目にあったみたいだ。
滋さんは全く、悪びれもせず、「楽しかった~!」とうれしそうだ。
そして聞いてきた。
「ねぇ、司とはどうなったの?あの後、仲直りできたの?」
また、返事に窮してしまう。
が、気を取り直し、意を決して言う。
「あの時はビジネスとして勉強のため、ついて行って会ったの。
だから、そのまま、また、別れた・・・」
結局、今日の顛末をまた、最初から話して聞かせなければならなかった。
「なんだ、そんなこと!
もう、すっかり、ラブラブに戻っているかと思ったのに!
さっさと、仲直りしなさいよ、つくし。
どこの誰が狙っているかわからないわよ?
私の知ってるどこぞの令嬢なんか、つくしの存在、知ってて、
司のこと、狙っているのよ。
これ、脅しじゃないよ!
言わないで置こうと思っていたけど、
つくしがそんなんじゃ心配だよ。
頼むから、早く修復してよ。
なんでも手伝ってあげるから・・・ね!」
滋さんの優しさが、身に染みる。
と同時に気になる噂も聞いてしまったけど・・・。
「でも、驚いたよ。藤田さんとつくしの働く画廊の先輩が知り合いだったなんて!
世の中、狭いもんだね!で、その人がなんとかしてくれるってわけ?」
「その人」と聞いて急に山下さんの顔が脳裏に浮かんだつくし。
一瞬、『大丈夫??かな』という不安に襲われる自分がいたのだが・・・
「なんとかって・・・たぶん、仲直りのきっかけとかを
作ってくれるだけだと思うんだけど
まだ、具体的には、わからない・・・どうなるのやら。
でも、自分でどうせ、うまくできないってわかってるから頼る事にしたの。」
「なるほど。つくしもついにその時がきたってわけね!」
「その時って、何よ?」
「だから、このままじゃ、やばいって気がついたんでしょう?
はやく、誰かを頼ってでも、仲直りしとこうって悟ったわけね。」
当たりだ・・・。
全くその通り。
今日は花沢類といい、滋さんといい、
あたしの心の中が見えているんじゃないかと
思えるくらいわたしの気持ちを代弁してくれる。
「で、つくし、思ったんだけど、携帯どうしたの?
今日の朝から何度も電話したのに通じないし、
しかも、この電話も携帯じゃあないでしょう?」
「あぁ、それね、実は…」また、説明だ。
今日は説明することばかりだ。
「なんだそういうこと?よく、携帯なくて生きていけるわね?
わたしなら、死んじゃうかも!大げさでなくよ!」
「そんなもんなの?あたしは別に便利だとは思うけど…そこまでは」
未だに携帯を持っていても外出先では
公衆電話を探すつくしだったので、特に不自由さはなかったのだ。
「つくしが困らないなら、いいけどね!
まぁ、早く、どっちにしても、取りに行くことね。
司と仲直りすれば、それで解決ね。
じゃあ、いらぬ、お世話はしないから、いい結果知らせてよ!」
滋が電話を切ろうとしている
「あぁ、ちょっと、待って、別の用事があったの。
確認なんだけど、今日、銀座の画廊に行ったでしょう?
その時、何か絵を買うって言わなかった?」
「あら、忘れてた!そうそう!買うって言った。
忘れていたけど本当に買うから、つくし、手続きお願いしていい?」
「本当に買うのね。一応、売約済みにして置いたけど…」
70万をポーンと一枚の絵に出せるなんてやっぱり、
滋はお嬢様だと実感するつくしだった。
2回目の電話を終えて、
急に今日の一日の疲れが押し寄せてきたような感覚。
いつの間にか、電話の前で居睡りしていたらしい。
遠くで進の声が聞こえ、段々近づいてくる。
「ねえちゃん、お風呂、どうするんだよ。
銭湯、終るよ。行くなら、一緒に行こうよ。
付き合うからさ。」
進に思いっきり、体を振り動かされてやっと、起きたらしい。
「かあちゃん、何度も起こしてたぜ。
でも、起きないから、先に銭湯行ったよ。」
銭湯への道すがら、進があきれながら言った。
「ごめん。本当に眠ってしまって、
ママが起こしたなんて気がつかなかった。
やっぱり、なれない仕事は大変だね。
そんなに動き回るような仕事じゃないのに…」
「ねえちゃんはどちらかというと動き回るような
仕事のほうが合ってるんじゃないかな?
画廊のような高尚な絵を売る仕事なんてできるのかな?」
「バカにしないでよ。今日だって、結構、仕事したんだから!
思ったより、大変だけど、やりがいあるし、仕事先の人、面白いし・・・」
「それなら、いいよ。姉ちゃんが選んだんだ。
俺がとやかく言うことはないよ。
慣れたら、居眠りもなくなるさ、そのうち・・・ね」
そうだね、進、あたしが選んだんだ。
仕事をすることも
仕事先も
今日のことはさすがに予想外だったけど
とにかく、あたしはあたしの道を行く
でも、もう、あいつに隠し事はしない
正面から、話そう
あいつだって、わかってくれるはず
たとえ、それが逃げの手段の一つであっても正直に生きようと思う。
untitle【55】俺は待ってみるさ。
「トン、トン!」
ドアをノックする乾いた音。
「藤田の野郎、今、さっき出て行ったばかりじゃねぇか?
なに、戻ってきてんだ?・・・」と思いつつ、
「入っていいぞ」と返事をする。
が、「失礼します。副社長」と
入ってきたのは別人だった。
秘書課の奴だ。
「どうしたんだ?」
「お仕事中、すみません。実は副社長の運転手がぜひ、
渡して欲しいと言って持ってこられまして・・・
これなんですが・・・なにか、早く渡してやったほうがいいのではとの
伝言でして・・・中を見ておりませんので・・・。」
と遠慮がちに俺に言う。
「おかしいな・・・」
滅多なことで、俺の運転手がそんな伝言をすることはない。
どうした?と思いながら、小さな封筒を受け取る。
秘書課の野郎はさっさと用事が終ると逃げるように去っていった。
その行動が癇に障る
一秒でもここにいたくないようだ。
「俺が何かしたか?」と言いたくなる・・・
こんなにおとなしくしてやってんだ!
封筒の大きさの割にそれは重たかった。
中を開けてみた。
携帯電話だ。
見覚えのあるストラップ。
俺が前にバカにしたことのあるやつ。
「これは・・・あいつのだ。」
一緒に出てきたメモに
「今日、午前中に司様の車を整備・点検しました折に、後部座席にございました。
捜しているといけませんので、急いでお届けします。」
と几帳面な運転手の字で書いてあった。
あの車の後部座席は・・・
確か、最後に乗ったのは類だ。
と、言うことは、あいつが逃げた後、携帯を類が拾って持っていた?
喫茶店で3人で会った時の状況を思い出していた。
逃げる直前まで、あいつは手に持っていたんだ、それは間違いない。
自分の携帯を取ると、勝手知ったる番号を押していた。
「もしもし・・・」
「俺、この前はすまなかったな。今、少し、いいか?」
「あぁ、いいよ。お昼休みだし、俺こそ、送ってもらってありがとう」
「そのことなんだが、車に乗ったとき、お前、牧野の携帯、持っていたのか?」
「あぁ、それ、連絡しようと思ってたんだ。そうなんだ、で、お前の車に忘れた。
大体、お前に渡すよう頼むつもりだったんだ。牧野には昨日の夜、
家に電話したんだけど、なんか、連絡、向こうからあった?」
・・・わかりきった事聞くなよ。と思いながら
「あると思うか?」と逆に類に質問してみる。
「まぁ、ないだろうな。でも、携帯のこと、知ってたね。見つけたの?」
「たった、今、俺の運転手が見つけて届けてくれたんだ。
俺のあの車に乗る奴は大体、決まっているからな。
気を利かせてくれたんだろう。」
「そういうことね。やっぱり、まだ、なにもないか・・・」
類の思わせぶりの口調が鼻につく。
「お前、昨日、あいつと電話で話したんだろう?なんか、言ってたか?」
俺は思い切って恥をしのんで類に聞いてみた。
「昨日、ホテルの新館の商談で会って、
びっくりして倒れそうだったそうだよ。」
類が笑いながら答えた。
「あぁ、そのことあいつ、言ってたか。
俺だって、びっくりしたぜ。まさかだ!
おとといのことがあって昨日だからな。
どうしていいのか、一瞬、迷ったぜ。」
「牧野、感謝していたよ。
お前が、知らん振りしてくれたことに・・・」
類から聞く、初めてのあいつの気持ちだった。
「感謝か・・・。まぁ、あれは完全にビジネスの現場だからな。
ああするしかないだろう?
まさか、あの場所で、あいつの首根っこ、つかまえて
『なんで昨日、逃げたんだ?』なんて聞けないだろう?」
俺は類にそのときの気持ちを正直に打ち明けた。
「昔のお前なら、やりかねないけど!
牧野もなにか必死なところがあるからね。
変なこだわり、持って生きているから、
なかなか、世渡り上手くいかないよね。」
類は本当によく、あいつのことわかっていると思う。
たぶん、俺より、あいつのこと良くわかったいるだろう。
「とりあえず、俺は待ってみるさ。
なんか、そのうち、向こうからあるだろう?
今、俺から、連絡しても、どんなもんかと思っているんだ。」
「そうだね。近いうちにあると思うよ。
牧野もいいかげん、観念しないとね!」
類の余裕のある予測が気になるが、
「まぁ、いいさ。俺はあいつを焦らせないことにしたんだ。
そうしないと、また、逃げてどこかに行きかねないからな!」
と、答えた。
「司もよく、牧野のことわかってきたよ。
前は自分の考えだけを通そうとしていたのに・・・
他人のこと思いやる気持ちを持てるようになったんだね。」
また、気に障る様なことを言う。
が、お礼も必要だ。
「ふん、悪かったな。日々、成長してんだよ。
じゃあ、電話切るぞ。
仕事中にすまなかったな。」
「あぁ、わかった。司の健闘を祈るよ。じゃあね!」
ふん、なにが健闘かよ!
と思いつつ、電源を切った。
それから、数分後、書類の山から開放され、やっと、
机の向こう側の空間の見通しがきくようになった。
俺の恋の行方もそうなることを祈って、
食事のため、部屋を後にした。
入れ替わるように慌てて藤田が
ここに戻ってきた事を俺は知らなかった。
untitle【56】何も知らないほうがやりやすい時もあるでしょう
「お茶、入れましょうね。」
立ち上がろうとするお腹が目立ってきた村田さん。
それを見て、慌てて、
「あぁ、とんでもない。村田さんは座っていてください。
私がやりますから。気が付かなくてすみませんでした。」
つくしはお昼のお弁当を食べるため、
お茶を入れようとした村田さんを制した。
「牧野さんのはまだないから、来客用のお湯のみ、使ってね。」
結局、村田さんが横についていろいろ教えてくれる。
山下さんと合わせて3人分のお茶を用意する。
社長は今日は本店に朝から行っているらしい。
「いいんですか?みんなで食べちゃって。お店の番はしなくても?」
少し、心配になって村田さんに聞いた。
「平気、平気!誰かが入ってきたら、わかるんだからその時は行けばいいのよ」
と、絶好調に機嫌のいい山下さんが答えながら、事務室に入ってきた。
やたら、ハイテンションなのが気になるが、
山下さんはサッサと、イスに座ると自分の持ってきたお弁当を広げ始めた。
「お弁当も作るんですね?」
「そうよ。むしろ、外で食べるより、お弁当持参のほうが多いくらいよ。
私がそんなの作るって思わなかったでしょう?」
そう言われて、焦って、否定するつくし。
「すみません。そんな風に思ったわけじゃないんです。
でも、きれいにおかずも詰めているし、美味しそうですね。」
村田さんが間に割ってきた。
「見かけによらず、山下さんは家庭的なのよ。お料理も上手よ。
私が教えてもらうほどなの。牧野さんもそのうち、習うといいわ。」
山下さんは笑いながら、言う。
「わたしのは見栄えはいいけど、実は手抜き専門料理なのよ。」
「でも、手間をかけないで、美味しく、見映えよくできるのならそれに
こしたことはないですね。ついでに、安くあがるといいんですが・・・」
「牧野さん、面白いこと言うのね。その辺もバッチリよ。」
『女、3人寄れば、かしましい』とよく言うが、
まさにその通りの展開が画廊の事務室で展開していた。
「お昼から来て」と言われていたが、なんとなく落ち着かず、
結局、午前中に来てしまったつくし。
おかげで、昨日、電話で、滋が本当に絵を購入すると言ったことも、
山下さんに報告し、どういう手続が必要で手順はどうやるのかなどを勉強できた。
「ひとつひとつが、勉強になります。絵の勉強の大事ですが、こういう
事務手続きも覚える必要がありますね。今日は良かったです。」
「そうね。慌てて覚える必要はないけど、なんでも覚えて悪いことはないわ。
牧野さんは真面目だから、一生懸命なのはいいけど、疲れるわよ。」
つくしは昨日、いつの間にか、電話のそばで寝ていたことを思い出した。
山下さんの忠告が身にしみた。・・・そうだ、私の悪い癖だ。
なんでも力入れすぎて自分で自分の首を絞めている・・・
やめよう、もっと、力は抜かないと…そう、手抜きよ!
手抜きは悪いことじゃあない。要領を良くすればいいんだ。
一人、納得し、悟りの境地に入るつくし。
そこへ、携帯の音楽が鳴り始め、ハッっとし、現実に引き戻される。
「もしもし、・・・」
山下さんに掛かった電話の相手はすぐにその話の内容から、つくしにもわかった。
その話の内容が気になり、いつの間にか耳をそばだてている自分。
慌てて、部屋から、出ようとイスから立ち上がろうする。
「あっ、ちょっと、待って、聞きたいことがあるから・・・」
と、つくしを引き止める山下さん。
「今日、夜、開いてる?特に何も用事がないんなら、付き合って欲しいの。
いい?今、藤田くんと会う約束したから。一緒にどう?今後のこともあるし・・・」
「でも、久しぶりに会うのなら、私がいたら、邪魔になるんじゃないですか?」
「何を言ってんの?知らない相手じゃないし、藤田くんを協力者にするのなら
速いとこ手を打たないと。わかった?いいわね!」
半ば強引に約束をさせられてしまった。
今日の8時に会う事になった。
「どうなるんだろう?」と不安げな表情を浮かべるつくしの横には
相変わらず、機嫌の良い山下さんがニコニコ顔で座っている。
「で、どうするわけ?」
と、つくしが聞きたかった質問を代わりに村田さんが聞いてくれた。
「藤田くんはあなたと道明寺さんがけんかしたこと知らないんでしょう?」
「はい、たぶん、わざわざ、言わないと思いますし・・・そんなことは。」
「それに、敏感に察知するような人じゃないしね!オーケー!
そこだけ、はっきりわかればいいわ。うまく、ひっかかってくれたらいいけど。」
「引っ掛ける?彼を騙すの?」と村田さん。
「そんなわけじゃないけど、何も知らないほうがやりやすい時もあるでしょう?」
「わからないでもないけど・・・。で、具体的な内容は?」
「それは後からのお楽しみよ。ここで言ったら、また、牧野さんが
妙にぎこちない演技をする可能性があるわ。藤田くん同様、牧野さんも
ハプニングに弱そうだから、その時まで、秘密よ。言えないわ。」
聞いていると、なにか、山下さんが私のためにしてくれるのはとても
うれしいことだけど、『一波乱なしに、そのままうまくいくのだろうか?』
という、疑問も沸いてきて、あと何時間後かに迫ったそのときを
平常心で待っていられないのが自分でよくわかった。
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