今日は、当然の荘子読み、 アメリカの幻想小説界の大御所、「西の善き魔女"The Good Witch of the West"」・アーシュラ・K・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin 1929~)であります。簡単に言うと、彼女の存在がなければ、『ハリー・ポッターシリーズ』は生まれず、『ドラゴン・クエストシリーズ』の展開も存在し得なかったであろうという巨人です。
また、 彼女の同級生であり、友人でもあるフィリップ・K・ディックの作品群と対比される『天のろくろ(The Lathe of Heaven)』は、『荘子』の「庚桑楚 第二十三」の「天鈞」の意訳でして、作品自体も各章の初めに『荘子』や『老子』の言葉を引用して、物語の道しるべとしています。
『知止乎其所不能知、至矣。若有不即是者、天鈞敗之。』(『荘子』庚桑楚 第二十三) →其の知の能わざる所に止まるは、至れり。若し是に即(つ)かざる者有れば、天鈞之を敗る。 →“To let understanding stop at what cannot be understood is a high attainment. Those who cannot do it will be destroyed on the lathe of heaven.”