PR

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2008/01/04
XML
カテゴリ: 小説の本棚



1930年代、大恐慌にあえぐアメリカから逃れ、
故郷のアイルランドに帰ったマコート一家だったが、
故郷に吹く風も冷たく、その日の食べ物にも困るありさま …

北(現北アイルランド)生まれで自尊心ばかりが高く、
失業手当すらすべて飲んでしまう父と、
火のない暖炉の前で途方に暮れる母アンジェラ。

そんなどん底の暮らしの中でも、
フランク少年はたくましく生き抜いていく。






1997年、 ピューリッツァー賞 (伝記自叙伝部門)を受賞し、
2000年に映画化(監督:アラン・パーカー)された作品。

大森さわこ氏の 映画評論 によると、



 ちょっとすごいものがあった。英国では国民的ベストセラーとなり、
 今も本屋の目立つコーナーにある ...

 その後、この本は3年近くにわたって
 全米ベストセラーズのベスト10に顔を見せ、
 大書店 「バーンズ・アンド・ノーブル」 でも
 インターネット書店の 「Amazon.com」 でも売れに売れた ...


そうである。

プロテスタント(英)が社会的に優位だったアイルランドに暮らす
カトリックの生活は昔からたいへん厳しかったようだ。
1929年の世界恐慌が、さらにそれに拍車をかける。
このあたりは、上記評論の 「アンジェラの灰の背景」 に詳しい。

「全米が泣いた回想録の傑作!」 というふれ込みだが、
原作の方は、5~18歳のフランク目線で書かれた
忠実に時代を描写した自叙伝という感じ ...

混乱期にあって、人間愛にあふれるような感動はない。
時代は殺伐とし、信仰も人々を救済してはくれない。


この飾り気のない真の時代描写が、
英米社会で広く受け入れられた理由かも知れない。

映画では、 『Face』 のロバート・カーライルが、
飲んだくれのダメオヤジを演じている。
これはかなりの当たり役が期待できるので、
是非、DVDで観てみたい

原作の満足度は ★★ ☆ (星2つ)
日本人には馴染みにくいストーリーかも知れない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/01/05 12:55:37 AM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: