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pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2009/09/02
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カテゴリ: 小説の本棚



良家の女学生・花村英子と、
スーパーレディのおかかえ運転手・ベッキーさんが、
身近に起こる事件を解明していくミステリー。

貴族の失踪事件、ブッポウソウ鳴く帝都の夜、
面をつけて 「鷺」 を舞う能楽師、銀座の都市伝説 ...
当時起こった実話を脚色して散りばめながら、
昭和初期、帝都の世相を鮮やかに描写する。

街の灯 玻璃(はり)の天 』 に続くシリーズ完結編。
第141回直木賞受賞作品。


 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 


6回目での直木賞受賞は、
巷で人気の東野圭吾、宮部みゆきと同じらしい。
ベストセラー作家のジンクスなのかも

昭和初期にタイムスリップしたような鮮やかな描写の中に、
戦争に向かって世の中が流れていく危うさみたいなものが
全編を通じて感じられ、雰囲気を持ったシリーズだった。

作者が国語教師だったこともあり、高尚で難解ながら、
純粋に文学的な素材に触れられるのも楽しい。

例えば、 山村暮鳥



 恐喝胡弓
 賭博ねこ
 騒擾ゆき


犯罪の名と微妙に繋がる単語が続く詩という説明で、
どういう繋がりなのか思わず調べてみたくなる。
国を騒がすことに雪が繋がるのは、
桜田門外の変を連想させるかららしい。

昭和11年の雪の降る朝、

このシリーズの結論がここにあったような終わり方だ。

このシリーズが終わってしまうのは寂しい気がする。


満足度は ★★ ☆ (星2つ)

インタビュー → ベッキーさんがわれわれに託すもの






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Last updated  2009/09/02 10:30:38 PM
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