ホノルルマラソンと室井
でも室井は・・・プロポーズの返事をしたとたん、喜びのコメントもなく「新婚旅行はホノルルマラソン走ろう！」とゆった・・・いや宣言した。「新婚旅行はホノルルマラソンって決めていた！」と熱く熱く延々語る姿に「ホノルルの相手が欲しかっただけちゃうん？」とキレそうになってんけど、その後もさらに語る室井にいつしか「走っていいかも～～～」と洗脳され即日決定となった。
あ～～～それからが大変やった。ホノルルマラソンに日程をあわせ結婚式の日取りを決め、生活の準備をしてん。それと平行してマラソンを何回も経験してる室井とジムのインストラクターの指導で完走に向けて走りこみ練習のノルマもこなさなあかんかった。熱い室井の指導は正直こわかった。２人で完走ゴールするってゆう彼の夢の為には私が走ってくれんことには、どうにもならへんからオノズト熱が入るんやろう・・・
こうして向かえた結婚式当日、「ホノルルマラソン完走」「ホノルルマラソン２人でゴール」「ホノルルマラソン愛の成就」などなど、ホノルルマラソンネタ一色ともゆえる披露宴で、〆もやっぱり室井の「ホノルルマラソン必ず完走してきます！」とゆう言葉やった。
飛行機の中もホノルルマラソンツアーの団体様てんこもり～～～！ジャージ姿のおっさんが通路をウロウロ、時々ストッレチする人・人。そして極めつけはタイガーバーム系の臭い～～～。そして室井ももちろん新婚モードではなく話題はマラソン一色、ストレッチもしっかりやって完全マラソンモード。
そして到着した当日にエントリーを済ませたあとはコースの下見。観光もお買い物もマラソンの後々！って感じ。室井、かなり気合が入ってきてる。
そして運命のマラソン前夜祭パーティー！！！
ボランティアの方が用意してくれた『ミートスパゲティ』。その後これで食中毒を起こすことになるとは・・・・・
おいしく食べて他の国の参加者とＴシャツ交換しておおいに楽しんだ夜やった。
その翌朝、胃腸の具合が悪くジョギングもせず私は明日の本番に備えやすんでおくことにした。結婚式からの疲れかな～～って思ってた。でも、室井は元気やったその夜までは・・・・・
当日はホテルを早朝４時に出発。私は本調子やないけど「ここは気合と室井のリードで完走やぁ～～！」とルームーキーを手にしたら、室井が「もう一回トイレ」と駆け込んでる。ど～～～も怪しい顔。
スタート地点で待ってる間も室井はトイレへ行ったきり。
カウントのあとスタートしても室井はこない。２万人以上のスタートのほんと最終グループになって出発した。
でも室井のお腹のグルグルは治まらず、トイレを見つけては入り、少し進んでは歩き、約６キロ地点のワイキキ通りに到着した頃には室井の顔は真っ青やった。
もう、後ろには誰もおらんって状況で、室井も顔面蒼白そして渋り腹はおさまれへん。
目の前に宿泊先のホテルが見えた時、室井は「あかん、もう走られへん」と言った。この日を夢みてきた人やのに・・・「私が室井の分一生懸命走ってくるわぁ！絶対ゴールしてきたる！だから信じて待ってて！」とドラマのシーンのように一人無念の室井を思い泣きながらワイイキキビーチからやっと走ってスタートした。
何万人と毎年参加するレースだけあって、コースの景色もいいし、芸能人は時々いてるし、そして何より沿道のボランティアの方々の応援が温かった。
走り続けるんがきつくなった３０キロ地点、とぼとぼ歩きながら、室井を思いだしてたら・・・「お～～～～室井じゃぁ～～～！！！」
｢お腹はおさまって来たから走ってきた！」と笑顔や～～～ん！！！
そしてここから２人で走り始めて無事、室井と感動のゴールを迎えた。
けれど、ゴールした時点で悪寒を訴える室井。すぐホテルに戻って熱を測ったら３９度！！！
この瞬間から帰国当日まで室井はベット上で過ごした。
それにしても、すごい根性やろ室井！かっちょええです。何事にもこの根性でがんばりはるんで尊敬です！
でもな、ホノルルマラソンの時の根性は「２人でゴールしたい～～」ってゆう気持ちからのもんやないねんて。ワイキキ通りで「もう、走られへん」ってゆった時、私も「じゃあ、私も一緒に走るの辞める」ってゆうと思っててんて。なのに、一人で「いってきま～～す！」って行ったんが、時間がたつほど腹立ってきて「あいつ、絶対抜かしたんねん！」とゆう怒りのパワーで完走したらしい。
ど～りで、私と３０キロ地点で出会うまでに数名の女の子に声をかけ２ショットの写真を撮ってたわけやぁ～～～
おもろいやろ室井。
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