【となりのトトロ】★★★☆：続・宮崎駿

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November 19, 2006

(8)

カテゴリ：ビデオ

前回の日記にも書きましたが・・・

「あー、このシーンは、この映画に繋がってるんだなぁ～」とか。
思わずほくそえんでしまうのよね～

ところで、宮崎作品って・・・見るたびに印象が変わるなぁ～って思いません？
物語の直感的な流れは、比較的平凡だと思うんだけど、何かスッキリしないというか、なんというか。。。
「つまらい」という意味ではなく、なんか、そう、何だかよく解らない「なんか」なのよね。

思うに、物語の中に織り込まれた「何か」がそう思わせるんだろうけど。

例えば、長編の中で最も低年齢層向けの「となりのトトロ」。

うちのホノ太郎に、「今日はととろ見るよ～」というと・・・
「え～、トトロなの～」と不満げな返事。何となく解る気がする。

でも、実際見てると、結局最後までご鑑賞。。。
どうだった？と聞くと・・・
「う～ん、つまらなくないね・・・」と、意外そうな答え。
この子も、やっぱり、前に見た印象と違うものを感じたみたい。。。。

そう、宮崎作品は、見るものの年齢というよりは、人間の熟成度によって楽しみ方が変わるように出来ているのよ。
上っ面のストーリー展開だけで語れないものが、沢山盛り込まれているのが宮崎作品なのかも知れない。

物語の主人公が「さつき」と「メイ」なんて、二人とも背景の季節と同じ「五月」ってところがウィットに富んでいて思わずニヤリよね。

宮崎作品では、人と自然の関わりが説かれていることが多いと思うんだけど、この「トトロ」も例外じゃないわね。
まぁ確かに、主題に据えられているわけじゃないから、「ナウシカ」みたいにストレートじゃないけど。

もののけ姫のアシタカじゃないけど「曇りなき眼で見据える」ことが出来る子どもだけにトトロが感じられるわけで。

ところでこの、「となりのトトロ」という映画は、スペイン映画の「みつばちのささやき」というのが元になっているそうな。
この本に書いてあったんだけど。