食いしん坊ぽっぽの日記

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2008.02.08
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無事、3日間の介護教室が終わった。
参加者の方々から喜びの声を頂くとどれだけスタッフから文句を言われようと
「良かった良かった」と思う。
自分達の時間を割いてまで集まって一つのことを成し遂げた充実感ってあるなぁ・・・

と、今回私が担当したのは
「健口体操」の実践と「褥瘡とは」と「体位交換・寝衣交換・移動」のデモンストレーション

次にやるのは何年後かな

健口体操 褥瘡

原稿の基本形(覚書)
褥瘡ってなあに?(スライド)

テキストには血の流れが悪くなり皮膚やその下にある組織が死んでしまう事と書かれていますが、麻痺や筋肉の衰えなどによって体の動きが悪くなった時に、体の一定の場所が長い時間圧迫されたり、何度もこすれたりすることによって、血液の流れが悪くなったり皮膚の細胞が壊れるなどして傷や潰瘍を作ってしまった状態をいいます。
写真参照
第一段階は痛みから圧力を外しても赤みが消えない
第二段階は水泡~びらん(水泡が破れてジクジクした状態) 
   靴擦れを考えていただいたらいいと思います。
第三段階はびらん~潰瘍 こうなってしまうと医師による指示を貰って処置をしなくてはなりません。
第四段階は潰瘍~筋肉・腱・骨にまで及ぶ深い潰瘍になります。
ココまで来ますとお熱が出てきたり、栄養分が取っても取っても外に出て行ってしまって治らなくなりますし、命に関わってくる事もあります。写真にある黒い皮膚(組織が死んでしまった状態)やポケット形成も床ずれと言います。
一度、床ずれが出来ると、なかなか治りにくく生活の質を大きく低下させてしまいます。また、床ずれを治すための薬剤の費用や私達介護する側の手間も掛かってきますので「作らない・予防」が一番重要なのです。

では、なぜ、床ずれが起こるのでしょう(スライド)
圧力の継続として
自力体位変換不可と骨突出・関節拘縮 そして介護力の不足
そして組織のきじゃく化として 栄養不足・湿潤の開始 ズレ・摩擦
これらが合わさって床ずれが出来るのです。
健康な私達はそうは簡単には床ずれは出来ません。太っている人・細くて脂肪も無い人が床ずれになったとはあまり耳にしません。
床ずれの殆どは寝たきり状態の人に起こります。
健康な人は寝ているときでも、体の一部分に持続的に圧力が掛かると、知らず知らずのうちに寝返りを打っています。(スライド)
でも、寝たきりの人は自分で体位を変えることが出来ないので同じ場所にずっと体重がかかり、骨の出っ張っているような部分に床ずれが生じてしまうのです。(スライド)これは赤ちゃんと高齢者の皮膚の違いです。高齢者の特徴でもお話がありましたが、皮膚の乾燥からかゆみが生じ、掻き毟ると傷が出来て床ずれになる危険性があります。
ご高齢の方は皮下組織が薄くクッションになる皮下脂肪が少ない為に皮膚が圧迫を受けやすくなります。
では、床ずれの出来やすいところは何処でしょう(スライド) テキストにもあり
骨が出ているところ、体重が掛かるところと思ってください。
図にもありますが仰向きで寝ているとき体重は頭部・肩甲骨部・仙骨部・足部の4点で体重を支えています。これらの加重部位に加わる圧力をなるべく広い面積で受けるようにします。

床ずれの原因と対策(スライド)
☆不衛生・・特に尿失禁や便失禁によるものが間接的に関与します。
皮膚が常に湿った状態にあると摩擦が大きくなり皮膚にズレが生じやすくなります。
軟便や水様便はアルカリ性で、アルカリ性は皮膚のバリアー機能を壊すだけでなく皮膚を刺激して皮膚炎を起こしてしまいます。これが「オムツかぶれ」の状態です。ビオレなどは皮膚に優しい弱酸性とうたっているのはそういう意味です。
清拭・吸湿性のシーツの利用・吸収性の高いオムツを使用してください。
以前は入浴すると傷が感染するので傷がある時は入浴してはいけないといわれた時期もありますが今では、むしろ血行をよくして清潔にするという事から考えて入浴を勧めています。ただ入浴後にキチンと処置をすることは忘れないようにしてください。あとは、こまめにオムツを替えたり寝具の交換をすることです。
ただ、いくら紙オムツに何百cc許容量があると表示されていても濡れたままにしていると皮膚がふやけたり刺激から床ずれになってしまうという事です。また、尿量が多いからといってオムツや尿取りパットを重ねすぎると予防の為に折角使用している体圧分散マットの効果が弱くなってしまいますのでこまめにおむつ交換をしていく必要があります。

☆湿潤・・失禁と同様発汗でも皮膚が湿った状態にしていると摩擦が生じます。
ですから対策としては体の下にバスタオル(ループ状でないもの)を敷いたり頭の下にタオルを敷いたり、また、麻痺があったりして関節が拘縮したりして皮膚が密着している部分には枕やタオルを挟んで予防します。あとは布団を乾かしたり汗を拭いたり濡れた服を交換します。
☆摩擦・・体位交換や移動の際に体を引きずらないようにするとかシーツの皺・縫い目も注意してください。

☆栄養不良・・たんぱく質・ビタミン・ミネラルや水分をとることが大切です。卵を1日1個は摂取しましょう
☆介護力不足・・床ずれの出来る原因として長時間の圧迫とお話しました。それを予防するには体位交換を2時間から3時間置きに変えたりパジャマのボタンをマジックテープに替えたりするのもパジャマがよれて体の下になってしまった場合圧迫されて皮膚が傷ついてしまうのを予防する為です。
でも、現実問題2時間の体位交換をしていくのは大変です。そこで体の凸凹にフィットするように作られた体圧分散寝具が役立ちます。
ご自宅で介護される方は少しでも褥瘡の発生の予防をするためにも出助けになると思います。体圧分散マットの使用開始のおよその目安は介護される方が自力で体位変換が出来なくなった時と考えて良いでしょう。また、日頃は出来ていても時々熱を出して一時的に出来なくなる事が続くようなときも早めに使い始めたほうが良いと思います。

また、今の時期は特に冷え対策が大切です。冷えは血流低下との相乗作用であることが多く、床ずれの危険が急増します。さらに寒さを感じると身体が緊張し拘縮を招くこともありますので要注意です。足浴・ウォームシーツ類の使用をお勧めします。

最後にこの後、休憩を挟んで体位交換・移動等実際にしていただきますが、マットレス以外に床ずれ予防用具がありますのでご紹介しておきます。(スライド)








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Last updated  2008.02.10 19:18:32
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