今日も何かあたらしいこと

今日も何かあたらしいこと

2011年07月18日
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カテゴリ: 本の部屋
「麒麟の翼」は「新参者」のシリーズなので、読んでいると阿部寛さんが脳内に登場します。

さっそく映画化され、阿部さんがまた加賀刑事を演じるという戦略に見事はまってます。


その加賀刑事の父親の三回忌を、赤の他人の看護師さんが世話しようという、

なんとも不自然で苦しい話の展開は、いくらなんでも強引すぎて無理があります。

「麒麟の翼」という大々的なタイトルと、その意味する所もこじつけっぽくあざといし。

瀕死の重傷を負った被害者が、思い入れのある場所まで命がけで移動する、というのは、

森村誠一さんの「人間の証明」のストローハットを思い出させます。


事件の真相が、いきなり思いがけない方向に急転回するのにもとまどいました。

後半まで、フェイクの犯人を長く引きずりすぎた感があって、いざ真相を披露されると、




それにシリーズ、下町情緒とか家族愛とか、そういうのをどうしても絡めたいのかな。

ミステリとしていいかげんな所を、それらでごまかしてるような感じがします。


などと、不満な点ばかりを並べたけれど、飽きることなく一気に読めたのも事実。

ミステリ×人間ドラマとしては十分に面白く、東野さんらしい作品だと思います。

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Last updated  2011年07月18日 23時33分33秒
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