今日も何かあたらしいこと

今日も何かあたらしいこと

2011年12月16日
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カテゴリ: 本の部屋
歌野晶午さんの新作ミステリ「春から夏、そして冬」を読みました。

久々に、夜を徹してでも最後まで読み終えたいと思えた作品です。

娘を失い、希望も失ったままのスーパーの保安責任者の男と、

万引きをした幸薄い若い女とが、少しずつ心を通わせる所へ起きる悲劇。

読後感が悪い、救いがないという声も聞きますが、私は嫌じゃなかった。

ページを繰るたび、静かにしみいるような悲しみが流れていく。

つらい結末が待っているのは行間から読み取れ、覚悟をさせられたから。

ただし、想像を絶した結末を用意していてくれるのがミステリの作法というもの。

その点ではまったく裏切られることなく、期待以上でありすぎるほどだった。




東野圭吾さんではないので、映画化は知名度からいって無理だろうけど。

貧困に疲れ、すれた感じの女性の役は、満島ひかりさんか吉高由里子さんで。

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Last updated  2011年12月16日 20時45分41秒
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