ヨカッタ探し

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April 20, 2006
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カテゴリ: 読書ろぐ
村上春樹、河合隼雄に会いにいく



これは1995年11月に行われた、村上春樹と河合隼雄の対談を
本にしたものです。
前書きを村上春樹さんが、後書きを河合隼雄さんが書いていて、
それによると、対談のときの会話をそのまま本にしているそうで、
後から付け足したいことなんかはフットノートとして
欄外に補足する形をとっています。
実際に、村上さんが新幹線に乗って京都まで行って、
河合さんと二晩ゆっくり語リ合ったんだそーなんですが、

本音だったそーで、そういう意味では相思相愛の関係ですね。
そのせいか、とても盛り上がって、核心をついた会話をしてます。
1995年と言えば、オウムの事件や阪神大震災や…とにかく、
かなり世紀末的な事件が相次いで、バブル後の不景気とあいまって、
日本はどうなるんだろう?と悲観的なムードが漂っていた気がします。

そんな時に、現代日本を代表する作家と、日本にカウンセリングという
概念を持ち込んだと言っても過言ではない心理学者とが、
一体どういう話をしていたんだろう???
と、そんな興味を持って読んでみました。
村上春樹がねじまき鳥を書き上げた後ということもあって、その話題が
多かったですね。

とてもリアルに描いていると、それはもう多くの心理学者が指摘してる
わけなんですが…。
エッセイとか読んでもわかりますが、ご本人はとってもクリアな方ですよね。
この対談の中でも、「ぼくは、小説では超常現象とか超現実的なことを
書くのですが、現実生活ではそういうものを基本的に信じていない」

だけど、その後語られる出来事は、かなり超現実的ですが
でも、こういう出来事があっても、それを簡単に因果関係に結び付けない
というところが、やっぱりすごいなー、と思いますね。
わたしなんか、凡人なので、こういうのがあると「たたりだー」とか
叫んで、書くのをやめてしまいそう…

「物語」の果たす役割や、暴力の意味など…
答えのない問答かもしれませんが、読んでいると、自分はどう考えるか?
と知らず知らずに自問自答モードに入っていました。
何かはっきりした答えが欲しい場合には、拍子抜けするかもしれませんが、
何かの折に読んでみると、意外な気付きが得られるかも。
薄い本で、しかも会話形式で進むのでサラッと読めてしまいますし。





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最終更新日  April 21, 2006 02:19:17 AM
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