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2007年の読了本(4月)

2007年の読了本

*4月*
 「この庭に 黒いミンクの話」梨木香歩(作)須藤由希子(絵)(理論社)(2007.4.3読了)
雪のふる小屋に閉じこもる主人公。そこへ女の子が庭に入り込んできた。自分のミンクが迷い込んだと言う。大事な襟巻きのミンク。白い中に黒のミンク。色の対比と思いきや、突然赤い血が現れる。一言では言い表せないような不思議な話です。「りかさん」「からくりからくさ」を読んでいるとわかるのかな。読んだはずなんだが・・・忘れてしまったよ。
「パンダのポンポン アイスクリーム・タワー」野中柊(作)長崎訓子(絵)(理論社)(2007.4.5読了)
夏のお話です。夏は冷たくて美味しい食べ物がいっぱいです。ポンポンたちも楽しい夏になったようですね。大好きなポンポンシリーズの四作目の舞台は夏。アイスクリーム・ワゴンでいろとりどりのアイス、食べてみたいな~海や花火大会も楽しそうだし、円盤のように空にむかってピザをとばすところはとってもゆかい!いつも美味しいお話で私のおなかもグーグーなりっぱなしです。
「酒の肴、おいしい愉しみ」根本きこ(集英社)(2007.4.6読了)
お酒がまったく飲めない私。でも夫が飲むので酒の肴は作ったりする。レシピもたくさんついているので作ってみると喜ぶかも・・・きこさんのお酒の愉しみ方が料理とともにわかる一冊。
「都と京」酒井順子(新潮社)(2007.4.12読了)
なぜ?京都という地に惹かれてしまうのだろう?酒井さん的な視点で考察する京都。いろいろ面白かったですが、「文学」の綿矢りさと金原ひとみがよかったかな。その後のコラム二時間ドラマ考(なぜ人は京都で殺されるか)も笑った。京都には詳しくないが、酒井さんの言うとおり、雑誌の「京都特集」などの文字になぜか目がいってしまう。別に行く予定もないのに・・・
「エバーグリーン」豊島ミホ(双葉社)(2007.4.13読了)
ミュージシャン志望のシンと漫画家志望のアヤコ。共に中学3年生。卒業式の日、10年後に再会しようと約束した。そして10年後・・・これも青春だ~。夢を叶えられなかったシンと夢を叶えてしまったアヤコ。この二人の青春の日々が・・・豊島ミホ流に描かれているって感じですかね。恋人同士でもすっごく好きだったわけでもないこの二人が・・・なんだろう・・・このほろ苦いチョコをくわえたような気分は・・・
「文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。」千野帽子(河出書房新社)(2007.4.13読了)
「志は高く心は狭く」文科系女子のための読書案内ですわ。「ガーリッシュ」ふむふむ。この分類にあの本もこの本も・・・もっと熟読したかったのですが。図書館の返却日が・・・っていうので。2週間にわたり、いろいろ読んではうなずき、読んではときめき。メモできなかったのが残念ですが。 私の読んだことのない世界がまだたくさんあって今後の読書に大変参考になりましたわ。
「水辺にて on the water/off the water 」梨木香歩(筑摩書房)(2007.4.13読了)
カヤックで漕ぎ出す、豊かで孤独な宇宙か~どんな感じだろう? 川のにおいや風の感じや森の木々の感じは何となくわかるけど、カヤックにのって、川を漕いでいくのは。素敵なエッセイだな~自然と一体化している感じで。こういうさわやかな感触・・・好きだな。
「均ちゃんの失踪」中島京子(講談社)(2007.4.21読了)
均ちゃんは失踪してしまった。その失踪中に空き巣が入った。 警察に呼ばれ、集まった大家であり、元妻の景子、恋人の薫、そしてもう一人の恋人の空穂(うつぼ)の三人。この三人が妙に意気投合し、集うようになり、またそこに現れた腹違いの弟。結局、誰も均ちゃんの行方を知らないまま、妙な関係で話は進む。これ、きっと映像にしたら面白いかも。ちゃんと失踪中の均ちゃんの話もあるので、しっかりとどうしてこうなったかのかがわかるようになっている。しかし、均ちゃん・・・どうしてそんなにモテルんだろう?
「まんがキッチン」福田里香(アスペクト)(2007.4.24読了)
羽海野チカ、萩尾望都、くらもちふさこ、よしながふみと対談を読むだけでもワクワク、ドキドキ。しかも漫画の選択も「ハチクロ」「のだめ」から「いちご物語」や「はみだしっ子」なんて懐かしいものまであって、漫画好きにはうれしい限りです。思わず、書庫から漫画を引っ張り出したくなりました。 そしてまだ未読のものは・・・ああ~本屋に走りたい・・・しかし、漫画と食って・・・奥が深いんだな~関心してしまった。
「雅姫のリバティノート 」雅姫(集英社)(2007.4.24読了)
イギリスの老舗、リバティ。美しい花柄プリントを誰もが一度は見たことがあるはず。そのリバティに魅せられてしまった雅姫さん。なんと雅姫さんオリジナルのリバティプリントを作ってしまった。出来上がった生地のとっても素敵なこと・・・うらやましいな~リバティを知らない人にもちゃ~んと詳しく解説してあるので、この1冊でリバティの魅力に惹かれてしまうかも。
「ドライブイン蒲生」伊藤たかみ(河出書房新社)(2007.4.25読了)
「ドライブイン蒲生」「無花果カレーライス」「ジャトーミン」の三作収録。 父に母に姉・・・家族の物語ですね。でもお涙ちょうだいでもなく、普通でもない家族。「蒲生」は暴力夫との離婚問題を抱える姉がアイスピックをバッグにしのばせて・・・なんて物騒な感じだし。ここに出てくる家族は何だかみんなアホで、どうしようもない父親だったりするし。「ジャトーミン」とは父親の俳号「蛇冬眠」。で、病床の父親の耳から出てきた小さな球が不思議だったし。結局、みんなどうしようもなくヘタレなんですね。芥川賞受賞作はもっと面白いのかな・・・
「99・9%は仮説  思いこみで判断しないための考え方」竹内 薫(光文社新書)(2007.4.26読了)
本当には解明されていない意外な事例から科学の面白さを紹介。あたまの柔らかくなる科学入門だそうだ。飛行機がなぜ飛ぶのか?麻酔がなぜ効くのか? 世の中は仮説で成り立っていると考えれば頭が柔軟になるのか・・・ なるほどね・・・
「はじめての文学 村上龍」(文芸春秋)(2007.4.27読了)
「ハワイアン・ラプソディ」「フィジーのヴァニラ」「ムース・ショコラ」「おまえ、いいな巨人戦も観れるんだろ?」「ワイルド・エンジェル」「空港にて」「浦島太郎」「鶴の恩返し」「希望の国のエクソダス」を収録。 「希望の・・・」は長編だが、三章だけ収録されている。龍さんの作品を全て網羅しているわけではないので、当然、はじめての作品もあるのだが、このくらいの作品でよかった。と、いうのは作品によってはかなりの過激でとても中高生が読むべきものではないだろう~というのもあるからだ。この「はじめて」シリーズはよしもとばななさんを以前、読んだが中々よかった。龍さんのが中高生向けコーナーにあったのでさっと手に取り読んでみた。次は春樹さんだ。その後もたくさんの作家さんの刊行予定があり、順に読んでみたいものだ。


mitu n



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