PPK手帳2026 ~百年坂をヨロヨロと歩いています~

2021.08.05
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カテゴリ: 回想
「ちょっと散歩に行ってくる」と言って小一時間。「大漁だよ」と父が差し出した手桶にはシジミとタニシがいっぱい。掌がかじかんでいた。雪が降っている。
 水がぬるむと桶の中身はセリやつくし、フキノトウにかわり、あえ物や天ぷらになった。



 戦後、外地から故郷へ引き揚げ、いなか暮らしをはじめた父の「散歩」は、わたしたちの食糧調達の時間だったのである。
「野草なんて苦くて食えないよ」と言うと「良薬は口に苦し。そのうち美味しいと感ずるときがくるさ」と父。
 今、私は父の年齢を超え、散歩は欠かさないが、コースには小川やせせらぎはない。
コンクリートで固められた用水路では、生き物が育たないのである。郊外に出かけても農薬シャワーを浴びない野草を見つけるのは困難である。
 これは大丈夫だろうと持ち帰ると「これって安全なの」と家人の眼。
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 資料の断捨離中、Y新聞の読者欄に投稿した下書きが現れた。66歳と記している。・・・・・の二枚目はないが、採用されたと思う。





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最終更新日  2021.08.05 04:25:46


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