はーとふる*がんの方へのレイキヒーリングボランティア*

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横浜・寿町 初めての夜パト


                   2002年 寿 越冬感想文

初めての夜パトへの参加でした。顔見知りの方が、何人か居たので心強かったです。
声を掛け、必要な方には毛布を渡し、スープを渡し、情報を伝える。
その中で、強く感じた事は「外で寝るのはとても怖い事だろうな」という事と、
「この行為は、この方達には、どう届いているのだろうか?」と言う事です。
同じ思いを、共有した事が無い人間からの働き掛けは、
受け取る側にとっては、傷になることがあると思います。
夜パトに参加するに当たって、しっかりと食事をし、防寒し、
終われば温かい家に帰っていく自分から、かける言葉は、どう届いているのだろうか?
だからといって、止められる訳ではなく、
「もしかしたら父だったかもしれない」
「もしかしたら友人だったかもしれない」
「もしかしたら夫の姿だったかもしれない」と
思いながら声を掛けていきました。

私が20歳の時に、義父の経営していた会社が倒産して、夜逃げまがいのことになりました。
その後、家族はバラバラです。
でも、会社がうまく行っていた時でも家族はバラバラだったと思います。
それでも、ひとつ屋根の下から、強制的にバラバラになったときには、
急に身体を包んでいた空気が、冷えたように感じました。
自分の居場所を失うというのは怖いものです。
そして、人と人との繋がりが切れていくと、その分、居場所が小さくなっていきます。
今、その居場所が路上しかない人が増えていて、そこでの生活までもが脅かされています。
また、”ホームレス襲撃”が、後を絶ちません。
社会がホームレスを排除しようとしているので、
それは良い事だと、子供に教えているようなものです。
どうしたら、この世の仕組みは変わるのだろう?
私に出来る事は?
この活動を一時的なものではなく、継続していく事。
この町に腰を下ろすこと。
今は、それしかわかりません。

寿の仲の良いおじさんとの会話の中から一言。
「人を騙すような才覚があったら、寿なんかに来ねーよー。」
そうか・・・妙な才覚を持っている人が、上の方に多く陣取っているから、
この世の仕組みはこうなんだなぁ、と実感。


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