新・やっぱりクマが好き!!

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出産トラブル その3

私の体は蛋白尿、むくみ、高血圧と3拍子揃った完璧な
妊娠中毒症でした。

しかし、個室に閉じ込めておくだけと薬を飲ませるだけ。
更には高血圧だから塩味を入れない食事を食べさせればいいと
言うことで減塩食を通り越して無塩食という見た目だけで
味が全くない物を食べさせられていた。

こんなん素人だって分かるわよ。
他に何か手段はないのかしら?って思っていた。

しかしついに決定的なことが。

この病院は5月に引越しすることになっていた。
で、4月の終りに自分達が引っ越すことばかり気を取られて
玄関を空けっぱなして引越しを看護婦たちがしている。
で、吹きさらしの寒い診察室では子供を産んだばかりの妊婦
私と4人がいた。

産後の肥立ちや冷えが禁物な私たちにこの対応。
全く持って信じれない。
疑問しかなくなっていた私はついに院長ににいった。

「岡山の未熟児の施設がある国立病院に行きます」

そう言った瞬間院長は微笑んだ。
「あ、そうじゃすぐに紹介状かいてあげるよ。今日にでも行って」
全く持って信じれない狸オヤジ。

そして悔しさで涙する私の背中越しに
「新しい病院に傷がついたらたまらんから厄介払いが出来てよかった」
一生私はこの病院を許すことはないだろう。

そしてすぐに救急車が来た。

普通はココで救急車には何かあったときにダンナが乗るもんだが。
看護婦が乗るからいいとだんなは降ろされ、
手術(帝王切開)に対して何の権限もない看護婦がついていくことに。

これでこの病院の不信は決定的に
そんな思いを抱えつつ私はこの病院を去るのであった。
(そしてようやく出産に続く)


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