プードルランド

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間違いだらけの選び方?


実はこのチェックポイント、素人が実際に購入する際には実用に程遠いのです。
ここでは、巷でよくいわれるチェックポイントで、一般の方々が間違いやすいポイントをまとめます。
●よくある間違いその1 子犬選び  
よく本やWebなどでは「子犬選びは毛艶、目、鼻、骨格、肛門、胸郭、足の裏などをしっかり見て、健康な子犬かどうか判断しまょう」というような説明がされていますね。
ところで、実際にペットショップなどへ行き、これらのことを見て判別できるとしたら、あなたは相当な研究と経験を積んだプロフェッショナルだ、といえます。
犬の飼育は20年以上というような人でも、生後40日~70日程度の子犬をほんのわずかな時間に見て触るだけで健康状態や性格を判断することなどほとんど不可能だからです。
これはある大手出版社の「子犬の育て方」という本に実際に記述されていることです。
「健康をチェック 
活発でよく反応すること。
手を頭上で鳴らす、ハンカチを動かすなどの聴覚、視覚テストを。
快食、快便で肛門がきれいなこと。
皮膚、耳が心地よい動物臭であること。異常に赤い部分もないこと。
鼻、目から異常な分泌物が出ていない。
腹部に異常な晴れがない。
また、オスなら睾丸が二つ降りていること」
みなさん、よーく考えてみてください。ショップであれ、ブリーダーさんの元であれ、子犬を見せてもらうときにこのようなチェックや観察を現実にできるでしょうか?
できるわけがありません。
快食快便かどうかなど、1日中ペットショップに張り付いてるわけにもいかないですし、ブリーダーさんの元だったら探偵でも雇って監視するしかありません。
皮膚、耳にいたっては「心地よい動物臭」って一体どないやねん、って感じですよね。犬の耳のうらが赤いのはあたりまえで、どれくらいが異常かなんてわかるわけありません。
腹部を触ってみて異常かどうかわかるのなら、あなたは即獣医さんになれます。
家に持ち帰って一日中観察するならともかく、「抱っこして楽しむんなら買ってもらえるんでしょうね」というペットショップの店員さんやブリーダーさんの笑顔のプレッシャーを感じつつ、ハンカチで視覚テストを冷静に見極めることができたら、あなたの対人神経の図太さは尋常ではありません。
実際、見て触るだけで素人がわかることなどあろうはずがないのです。あなたができることといえば、「自分の好きな毛色か」「自分になついてくれるか」「可愛いと思えるか」といった程度です。
ほとんど勘にたよるしかない、といっても過言ではありません。
また毛色にしても性格にしても、それはあくまでも生後間もない頃のことに過ぎません。
チワワなどは、子犬の頃と成犬になってからでは毛色はガラリと変化します。性格の形成で重要なのはもちろん、人間と同じで幼い頃のしつけや毎日の接し方です。
活発かどうかなどは、もやは問題外といってもいいかもしれません。犬も人間も一緒なのです。私たちだって元気一杯の日もあれば、なんとなく元気がない日だってあるでしょう?
子犬があなたの前で元気がなくても、それはたまたまその日のその時間におなかがすいてただけかもしれないのです。
表示されている値段に見合う優良な子犬がどうかの判断を、消費者自身がが行うことはできない、とはっきりあきらめるべきです。中途半端な知識で不安を募らせても誤った判断をするだけです。
あなた自身が子犬の健康や性格をチェックできないのならば、あとはペットショップやブリーダーさんが「どれだけ信頼できるのか」という点で判断するしかありません。
感染症にかかっていないか、遺伝病の可能性、問題のある性格かどうかといったことは見た目では決して判断できないからです。
後悔しないペット選びをする鍵、重要なポイントはここにあるわけです。
ところが、巷の「ペットショップ選び」「ブリーダー選び」のチェックポイントも、残念ながら「子犬選び」と同じレベルで実用性という意味では現実からかけ離れていることが非常に多いのです。
●よくある間違いその2 「ブリーダー選び」
最近注目されている、ブリーダーからの直接購入。欧米ではほとんどがこのパターンで子犬を入手します。しかし日本ではブリーダーに直接問い合わせをして購入をする人はとても少数派です。いずれ近い将来、日本でもブリーダー直譲が主流になることは間違いないと思いますが、まだまだ初心者には敷居が高いようです。
そんなブリーダー選びですが、世間一般的にはよくこんなことが言われます
「どの犬種でも長所、短所があるのでその短所を説明してくれる人かどうか
遺伝病についてどのような対策を講じているか確認すること
子犬がどのような環境で育てられているかをよく確認すること
予防接種について確認すること」
いやいやもっともです。
しかし、ブリーダーさんと毎日のようにやりとりをしている私でさえ、これらのコミュニケーションをスムーズに行うことは実はとても困難が伴います(いやいや、結構苦労してるんですよ。。)。
なぜか?
ブリーダーさんと直接話をしたことのある人ならわかるでしょうね。
世のブリーダーさんは、ざっくばらんにいうとほとんどがとっても無愛想なんです(ホントに)。
いってみれば、家を建てるのにハウスメーカーを通さないで、腕の良い頑固な大工職人さんに直接頼んで建築しようとするようなものです。
ブリーダーさんはブリーディングのプロフェッショナルです。販売のプロフェッショナルではありません。ペットショップとは反対に、「子犬を販売すること」のサービス精神はまったく期待できません。
最近は子犬を乱繁殖する不良ブリーダーがよく取りざたされますが、実際世のブリーダーさんほとんどが、とてもまじめで、犬に深い愛情を持っている方々なのです。それだけにとてもプライドがあるわけです。
特に日中は子犬や親犬の世話でいつもいつも忙しいです。盆も正月もクリスマスも休みはありません。
そんな中、興味本位で電話をするような人を相手に、いいかげんな話をしている暇はないのです。
ろくすっぽ犬の知識を持たずに問い合わせをしたらすぐに素人であることがわかるので、まず話がうまく合いません。
いわんや遺伝病についての対策をやっているかどうかなんて、とてもじゃないけど聞ける雰囲気じゃありません。
電話で話をしていても、「別にあなたに買ってもらわなくても私はちっとも困らないので」というオーラがビンビン伝わってきます(決して悪気があるわけではないでしょうけど)。
また、ほとんどのブリーダーさんは、ペットショップの展示場のようなオープンな場所をもっているわけではありません。自宅を改造して繁殖場にしてる方々がほとんどなわけで、そこではいきなり逃げ場のないマン・ツー・マンの話し合いになります。
そうなるとはじめて犬を飼うというような人は、見学にいっても犬に対して知識がぜんぜん少ないので質問がままなりません。
一方、ブリーダーさんはいわゆる職人気質の方が多いので、話べたな同士だったりするともう、かなりコミュニケーションが難しいわけです。
もちろん、初心者にも親切に丁寧にしていただけるブリーダーさんもたくさんいらっしゃいますよ。
ただしそういうかたがたははっきり少数派といえるでしょう。
ブリーダーさん選びは、優良かどうかを判別するには具体的な数字の判断基準が必要です。また、相手によって投げかける質問を工夫しないと、円滑なミュニケーションができません。間違っても、「おたくんとこは遺伝病対策はちゃんとやってんですか?」なんてぶっきらぼうに聞いてはいけません(笑)。
●よくある間違いその3 「ペットショップ選び」
これもとある大手出版社の本から、ペットショップのチェックポイント。
「子犬がくつろげる環境で飼育されていること
糞便がきれいに片付けられていること
店員が犬について豊富な知識を持っていること
予防注射を済ませてあること
遺伝病、伝染病が発症した場合の対応を確認しておくこと」
とあります。
一見もっともらしく聞こえますが、実はチェックポイントになっていません。
まず、チェックすべきことが抽象的なのです。
「子犬がくつろげる環境」って一体どんな場合をいうのか?ショーケースが大きければいいの?その場合の大きさは?
「糞便がきれいに」というのはどの程度までをいうのか?
「犬についての豊富な知識」って?はじめて犬を飼う素人が判断できる?
これらの良し悪しは人の受け取り方によってまちまちです。店舗型のペットショップではだいたい見た目はきれいにしているわけだし、まして店員の知識レベルなんて、よほど犬について勉強しないと確認できようはずもありません。
2点目は、生年月日を確認し、予防注射を済ませてあれば安心かというと、もちろんそうではありません。子犬へのワクチン接種の難しさを考えれば「確認」するだけでは不十分であることはわかりますよね?。
客:「予防注射はしてありますか?」
店員「ええ、してありますよ。ご安心ください」
客:「・・・・・」
こんなやりとになんの意味があるでしょう?
3点目としては、店員さんとの心理的なかけひきの問題です。
ペットショップというところは、いわば「お客に売ってなんぼ」のところです。
ブリーダーさんとはまったく逆ですです。
ショーケースに長くいると健康によくないし、売りにくくなっていしまうので、早く買わせたいのです。
だから、衝動的にほしくなった人にもとっても愛想良く対応してもらえます。あなたの「早く家に連れて帰りたい、一緒に遊びたい」という気持ちを利用して、話を合わせてきます。子犬を抱かせてもらって、いい雰囲気。。。
そんな中、「ところで、この子がもし遺伝病や伝染病が発症した場合はどういう対応していただるんでしょうか?」といったネガティブな質問をストレートに投げかけるのは結構むずかしいものです。
店員さんやその店の信用を疑う、というスタンスをとるわけですから。
その場の雰囲気を大切にする日本型コミュニケーションにおいては、売買の契約内容を事前確認し、お互いのスタンスをはっきりさせるコミュニケーションはなかなか成り立ちにくいのです。
ペットショップで子犬を購入する場合は、きれい、とか豊富、とか抽象的な判断基準ではなく、具体的な数字・日付の判断基準が必要です。また、店員の笑顔のプレッシャーに負けずに、かつ質問の仕方を工夫する必要があります。






ペットショップにしろ、ブリーダーさんにしろ、犬についての知識が薄い場合はいずれにしろコミュニケーションが難しくなりますから、子犬を直接見る前に、良いところとそうでないところを見分けたいものです。
とくにブリーダーさんの場合は、まず最初は電話で話すことになりますから、「電話での会話だけで」ある程度よいブリーダーさんかどうかを見分けたほうがずっと効率的です。
実はそれを可能にする方法があります。




それでは誰でも簡単に、いくつかの質問をするだけで、優良なペットショップか、ブリーダーさんかの判別ができる方法をお教えします!


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