大人になっても初体験ていうのは意外にたくさんあるもので
特にどうしても!という熱い魂があったわけでもなく
いつも読んでいたメルマガにたまたま「いってみませんか?」の募集がかかったので
応募してみたら通ってしまったと。(当選しても有料だからでしょう)
せっかく都内にすぐ出られるこの立地を利用しない手はありませんし
落語の内容が「ろうそくで聞くお寺での夏の怪談話」なんて私のような素人でも行ってみようかなと思わせる内容だったので
まぁ好奇心ですね
内容は定番の怪談話「累ヶ淵」からだったのですが
それ以前に2つ 全く別の面白おかしい話もかけてもらえて笑いあり 怖いのありの3時間でした
3時間3000円で3人の噺家さんなんて 落語ってなんて安いんだろう!とびっくりしたものです
その落語会は都内のとあるお寺で夜行われたのですが
話よりも怖かったのはその道中のことでした
はじめて降りる駅に降り立ったのはまだ日が高く
青空には雲 夏の名残りの暑さが残る夕暮れ時でした
駅からの長い階段を上がっていくと蝉しぐれの中
おどろいたことに広大な墓地がひろがっています
道はずっとその墓地の中を横切ってお寺まで続いていたのでした
ひえぇ~ なんちゅーかすんごいところにきちゃったなぁ と思いつつも
人が多く歩いている墓地っていうのもへんなところだなぁと
都会の微妙な構造に首をかしげたのでした
会もお開きになり外へ出ると日はとっぷりと暮れ
境内には闇が広がっていました
おまけにあんなに晴れていたのに雨もしとどに降っています
このなかをあの道を帰るのか ううう とすっかり怖くなり傘をさします
あの夕方の人々はどこへ行ったのか もう誰も歩いていません
ぽつん ぽつんとともる街灯につかのまほっとしつつも歩を急ぎました
やがて広大な墓地の真ん中の十字路にさしかかりました
そこには小さな交番と今時珍しい電話ボックスがありました
どちらもぼうっと明かりがついていますが
どちらにも誰もいないのがかえって恐怖です
あんな交番の夜勤になりたくないなぁ~と墓地を突っ切りやっと駅まで来ると
建設中の高層ビルが見えてきて
おもいきり現世に戻った気がしてほっとしました
ひとりの孤独より集団の中での孤独のように
田んぼの中の墓地より都会の喧騒の中の墓地のほうが
その異界性を際立って感じさせますね
落語のさわりを知って楽しくなってまいりましたが
今度は違うところで聞いてみたいと思います
おすすめの話や場所などありましたら皆さん教えてくださいね
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