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2006年05月26日
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カテゴリ: 映画

「愛する 家族を守りたい・・・」


『ホテル・ルワンダ』
2004年 イギリス・イタリア・南アフリカ (日本公開2006年1月)
監督・・・テリー・ジョージ
脚本・・・ケア・ピアソン、テリー・ジョージ
出演・・・ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、ジャン・レノ(クレジットなし)

                                              【STORY】

1994年、フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていたルワンダの首都キガリ。ベルギー系高級ホテル「ミル・コリン」の支配人ポール(ドン・チードル)は、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。フツ族であるポールは、ツチ族の妻・タチアナ(ソフィー・オコネドー)と子供たち、そして隣人たちを守るため、ホテルにかくまうのだが・・・。


2004年アカデミー賞3部門のノミネートされながらも 日本では公開されず、ネット上の署名運動で上映が決定した作品です。
観たいと切望していたら ようやくこちらにもやってきました。

本当に観られてよかったです!!

たった100日間あまりの間に、罪のない人々100万人(100人じゃない~100万人ですよっ)が虐殺された。 それも同じ民族でありながら・・・
そして恐ろしいのは それがつい10年前の出来事であるという事実・・・
恥ずかしながら 私はほとんど知りませんでした。 子育てに追われていた・・なんて理由にもなりません・・・ こんな大きな事件でも 私にとっては所詮 対岸の火事だったのです。
そう考えていたのは 私だけではないはず。
知っていながら 見て見ぬフリを続けていた人達が どれだけいたことか・・・

主人公ポールはありとあらゆる事をして 家族と、彼を頼って逃げてきた人々を助けようとします。親会社の社長に電話し手を回してもらう~ 多額の賄賂を渡し守ってもらう~
今まで培ってきたコネと知恵を駆使し なんとか助けてもらえる方法を考える。
ただのやり手ホテルマンではなく 実際にそういう立場に立ったら 誰もがするであろう事をやり遂げて 結果彼らは助かった。

人間窮地に立たされたら なんでもするでしょう・・・彼はそうできる人間だから助かったかもしれない。 でも、私のような平凡な人間が そこに住んでいたら あっという間に“ナタ”で切りつけられ 殺され 他の死体と一緒に道路に横たわっていることでしょう・・・それが現実。

それにしても、この“フツ族”と“ツチ族”の対立は他の国が仕掛けたことなのですね。
第一次世界大戦後に、戦利品としてルワンダを与えられたベルギーが
国家としてまとまっていたルワンダを、分裂させる為に利用したのは その容姿の差・・・
黒い肌・平らな鼻・厚い唇・四角いアゴの“フツ族”
薄めの肌・細い鼻・薄い唇・尖ったアゴと、よりヨーロッパ人に近い容姿の“ツチ族”をベルギーは経済的にも教育的にも優遇・・・
1993~34には全てのルワンダ人を“フツ族”“ツチ族”“トゥワ族”に分類し人種が記されたIDカードを発行した。(映画でも見せていましたね)

同じ所に住み、同じ言葉を話し、結婚もしていたのに・・・
どうして こんな風に差別しなければいけないのか~それを他の国に利用され同族を大量虐殺・・・誰が一体悪いのでしょう?
この国は完全な被害者に思えて・・・ でも政治的なコトも何一つわからない私が勝手にそう思っただけです。 きっと根底にはもっと もっと複雑な何かがあるのでしょうね。

ドン・チードル・・・よかったです!!「オーシャンズ」の時とは全く違う~「クラッシュ」もよかったですが この作品での彼は素晴しかった!!
一流のホテルマンを気取っていたけれど 内戦の時には自分は無力だ・・と悟った時の彼の絶望・・・痛いほど伝わってきました。

ソフィー・オコネドー・・・美しい人ですね~死と隣り合わせの緊張感の中、夫を信じ 子供を守ろうとする強い意志を持った女性にぴったりでした。

ホアキン・フェニックス・・・最初は、軽い気持ちで現地入りしたであろう記者役 あまり得意じゃないジャンルの方なのですが(苦笑) この作品では よかったです~~
助けてあげたいのに なにも出来ないもどかしさ・・そこにいるみんなが 感じたであろうジレンマを、代表して現してくれたかなぁ・・・

大佐役のニック・ノルティもとてもよかったですし・・・

そして ジャン・レノ・・・本当にクレジットなし、なんですね~
すごく重要な役ですよね。なんか これよりたくさん出ていた『ダヴィンチ・コード』より存在感があったのは なぜ??? とても印象的でした・・・

現在 ポール・ルセサバギナはベルギーで家族と共に暮らしている・・・と最後に出ましたが~やはり 祖国には帰れないのですね。

この作品で 私は又 様々なことを考えました。
そこに住んでいる住民たちは そこが自分の祖国だから当たり前だけどああいう地域で 命がけで人々を守っている方々・・・本当に素晴しいと思いました。
虐殺シーンには、あまり焦点は当てていないので 子供達に見せても大丈夫のような気がします。 たくさんの人にみてもらいたい~そんな作品でした。

マリー的星評価・・・★★★★+半 (虐殺された人々に・・合掌)






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最終更新日  2006年05月26日 21時51分04秒


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