ぴょんぴょん堂

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お仕立て


週二回、一回2時間ほどの夜の教室に通いましたが運針ができず
しかも雨が降ったから・雪が降ったから・風邪ひいたからなど
何かしら理由を付けて休みがちで
私には向いていないと すぐに諦めてしまいました。
でもこの先やはり 覚えておいた方がいいと思い直していますが
習うまでには至っていません。
家のおばあちゃんは和裁ができる人で
踊りを習っていたので自分の着物やお友達の着物や浴衣を縫っていました。
おばあちゃんがまだ縫っていた頃は私は着物を着ていなかったし
自分で縫いたいとも思わなかったのですが
今思えばおばあちゃんに教わっておけば良かったと。
おばあちゃんはとても仕立てが上手でした。
以前おばあちゃんが縫った着物を解いたことがあってその時実感しました。
知り合いのおばあちゃんのお母さんという人がこちらでは有名な
和裁学校の校長先生をしていたという方だったそうで
仕立てが上手な人は本当は縫わなくてもいい所まで
縫って仕上げるというお話をされてました。
昔は余り布を返さなかったので 仕立ての時に上手に生地を余らせて
自分の着物や襦袢に上手く利用して楽しまれていたそうです。
私は途中で挫折したので詳しいことは分かりにくいのですが
お話を聞いて なるほどと感心することしきりでした。
私は以前長襦袢の仕立てで襟付けの部分も同じ生地で
縫ってくださいと注文したら
習っていないことは出来ないと断られた事があります。
融通の利く職人さんが減ってしまったという事でしょうか?
他の方に頼んで何とかお仕立てはしていただけましたが
ちょっと違うこと・変わった事を頼むと出来ないか
嫌がられてしまうのがほとんどだと思います。
和裁の先生が今の所は襦袢だけが日本で縫われているから
将来和裁の仕事をしたいと思っているのだったら
襦袢はしっかり縫えるようにしておいた方がいいとお話されてましたが
今後はどうなってしまうのでしょうか?
日本には和裁士さんが沢山いらっしゃるのに
安さを求めて海外での仕立てが増えてしまい残念に思っています。
手縫いの仕立てでも 安さばかりを求める方もいらっしゃいますが
後で練習生が縫ったようで仕立てが悪いと文句を言うのも
私はどうかと思います。その方はそれなりのお仕立て代しか
支払ってはいないのですから。
やはり綺麗な仕立てを求めたり 自分のこだわりで特注でお願いするのだったらその技術料に匹敵すりお仕立て代を支払うべきだと思います。
仕上がってくる着物はそれに見合う良い出来なのですから。

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