Qちゃん先生の子育てのヒント

あの子とは遊んではいけません

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「あの子とは遊んではいけません!」
の無意味さと危険性


「あの子とは遊んではいけません!」と言いたくなったことはありませんか?
残念ながら、私は、あります。
以前、小4で万引きをして警察につかまった男児の話をしましたが、
その妹(当時小2)が、娘と同クラスになりました。


席が隣になったことから親しくなり、何度かうちに遊びにきたのですが...
娘の財布から1万円を盗って帰りました。
それを知ったのは、そのお母さんがその子を連れて突然謝りに来た時でした。
「私はシングルマザーで、うちには子どもが5人いて、
なかなかこの子まで目が行き届かずに申し訳ありません。」
(その5人の子どものお父さんが全て違うのも私は知っていました)


お金を盗ったのも、子どもは悪くない、全て親の責任だと思っていましたが、
初対面でそれはさすがに言い出せず、私はうわべだけの対応しかできず、
今でも苦い思いが残っています。


財布に1万円を入れさせておいたのも、財布を誰でも開け閉めできる
引き出しに入れさせておいたのも、この私ですので、私も責任を感じました。
担任の先生を通じて事は大きくなり、被害は5~6名にのぼったことが
わかりました。
友だちの家にあがっては、盗みを繰り返していたそうです。


娘とはじっくり話し合いました。
今後その子とは遊んでいいけれども、お互い嫌な思いをするだけなので、
家には入れてはいけないと伝えました。
本当は、「遊んではいけない」と言いたかったのですが、
席は隣だし、同じクラスなので、7歳の子には難しいと思ったからです。





最近、この本を読んだのですが、こんなことが書かれていました。
「あの子とは遊んではいけません!」と命じると、
子どもは自由を侵害された気持ちになり、侵害された自由は
取り戻さないといけないと考えるため(心理的リアクタンス)、
わざとその子との関係を親密にしてしまいます。



子どもに「早く勉強しなさい!」と怒ると、「今やろうと思っていたのに!」
と反抗され、勉強しなくなった経験はありませんか?
それも、自由を侵害されたために、それを回復しようとして、
かえって勉強しなくなるというわけだそうです。


以下も引用です。
「ダメ!」「やめなさい!」と言い続け、子どもの行動を阻害し続けると、
当然ストレスが溜まっていきます。
子どもの脳は未熟なため、 ストレス耐性が大人ほど強くありません。
その結果、ちょっとしたことで平常心を失って、イライラしたり、
カッとするようになるのです。



こわいですね。
まさに、子どもは親の育て方一つだと感じます。
「心理的リアクタンス」を知識として知っているのと知らないのとでは、
子どもへの対応に大きな違いが出てくるわけです。
賢い親になりたいと思いました。


ちなみに、あたたかい愛情を受けて育たなかった子どもは、
他人にも愛情を持てないのだそうです。
相手のことを全く考えられないため、平気で嘘をついたり、
他人の物を盗んだりすると。
さらには、何の理由もなく暴力をふるうなど、残忍な一面を
見せる場合もあるそうです。


盗みを繰り返していた娘のクラスメートの母親は、
子どもに食事も作ってやらず、ほったらかしだったそうです(育児放棄)。





子どもは親次第です。
お母さん、お父さんの語りかけや日常のしつけがストレスを軽くし、
子どもの脳を熟成させ、素直な性格にします。
」とあります。
子どもの脳を伸ばすポイント が具体的に書かれていて、勉強になります。
子育ての悩みを解決するヒントもたくさん詰まっています。



・「あの子とは遊んでいけません!」の無意味さと危険性
・「いじめ」に対する対処法 ・子どもが嘘をついた時
・成績が落ちた時どうすればいいか
・脳の発達を促す遊び
・脳をフル回転させる勉強法
・子どもの右脳を発達させ、情緒・想像力・インスピレーションを鍛える方法
・子どもに食べさせたい良い脳を作る食品


良い脳を育てるために気をつけたい年齢は、 3歳、7歳、10歳 だそうです。
まだ間に合いますか?
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