Qちゃん先生の子育てのヒント

どの子も伸びる幼児の学力

mono15.gif どの子も伸びる幼児の学力


当時5歳児クラス(年長)に進級した娘。
壁には、自分で「おもいで」と書いた、この一年間の作品集を飾っています。
名前もなんとか大きく丁寧に書けています。


保育所は、幼稚園と違って、厚生労働省の管轄です。
両親の仕事などにより、家庭で過ごせない子どもたちが「保護」されている
「生活」の場です。
うちの公立保育所は、全く勉強など教えてくれません。


就学準備として、自分の名前だけは読めるようにするために、ひらがなに
「触れる」ことはしてくれているようです。
保育士さんが、5歳児に、「『おもいで』という字と、自分の名前を書ける子は書いてごらん」と声掛けをしました。
その通りにきちんとできた子は、3分の2にも満たなかったそうです。


字は書きゃいいものではありません。
大きく美しい文字を丁寧に書けた子はいったい何人いたでしょうか。
5歳になっても、自分の名前すら満足に書けなかった子どもたちの将来を
悲観したくなりなりました。


確かに、働いているお母さんは、余裕がありません。
私も、上が3歳、下が1歳の子をかかえ、フルタイムで働いていました。
その日の晩ごはんの準備と家事のため、午前3時に起床。
子どもたちを連れて毎朝7時半に家を出ました。


午後6時半に子どもたちを迎えに行き、夕食、おふろ、就寝。
「今日も目の下にクマできてるよ~。」
同僚によく言われたものです。
本当に、毎日アップアップ。
ギリギリのところで生活していました。


育児休暇中に七田式幼児教室に通っていましたので、
2歳半で七田式プリントを知り、家庭学習習慣がつき始めていました。
どんなに疲れていても、上が3歳のころは、夕食後に150枚ほどフラッシュカードをやり、プリントを3枚やるのが日課でした。
就寝前には、1日5~6冊の絵本の読み聞かせをしていました。


七田式幼児教室に通わなかったら、家庭学習などつゆ知らず、今のような
学習習慣はついていなかっただろうと思うと、背筋が凍ります。
習慣というのは、「三つ子の魂百まで」ではありませんが、
年齢的に早く始めるほど定着しやすいというのが実感です。



百ます計算の生みの親、教育士の故・岸本裕史先生は、42年間の小学校教師としてのご経験から「 どの子も伸びる幼児の学力 」のなかで、 早くから文字に接することの大切さ を説かれています。





小学校入学までにできるだけ文字を習得させようと言うと、「そんなに早くから文字を教える必要はない」「6歳になってから教えるべきだ」と言う人がいます。
それでよかったのは、昔のことです。...(中略)...
江戸時代の年齢は数え年ですから、6歳といえば、今の4歳半です。 ..(中略)..
私たちの先祖は皆、4歳半ぐらいで字を教えてもらい、読めて、書いてきたのです。


日本は当時から世界最高準の文字習得率の国だったそうです。
文字を早く教えたがために性格や人格が歪むなどということがあるのでしょうか? 」 さらに、こう指摘されています。


勉強がよくできる子を調べていくと、3歳から4歳にかけて字を覚え、
絵本も読めたという特徴があります。
なぜ読めたのか?
読めるように親がしたからです。


5歳になっても少しも文字を教えてもらえなかったという子が、
そのまま小学生になると、かわいそうですが、
いつも教室で途方に暮れている「低学力っ子」
になっていきます。


早くから文字に接し得た子どもには、 文字や書き言葉を速く正確に読み取る力ができてきます。
これは、就学後に学力を獲得するうえで、とても有効な能力であり、
すべての学力の基礎
でもあります。



岸本裕史先生は、「 小学校に入学する前から、家で学習することも 習慣化させておきたい 」と強くおっしゃっています。
さらに、「 まず、毎日机に向かうことです。土曜日や日曜日はもちろん、お盆やお正月もです。休みの日だからといって歯を磨かなかったり、食事を摂らない人がいないように、毎日机に向かうことを生活の習慣として 身につけさせます。これは、小学校入学後、文字や計算など、 すべての学力を着実に身につけていくために、何よりも重視すべきことです。


あなたのお子さんは、もう3歳になられましたか?
運筆力はしっかりついていますか?
この日のために、遊び等を通して手指・手首の力を鍛えてこられたことでしょう。


2歳半とは申しません。(少し早すぎると感じました)
3歳になったら、毎日10分でもかまいません。
本格的に読み書きをはじめましょう!
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