その９

★★ザ・社長への道！★★その9
～さまよえる魂編：一難去らずにまた一難～

そして数日後（02年６月上旬）～

Ｂさんより、Ｂさんのお友達Ｃさんが！！

近いうちに話によっては 100万 なら用意してくれるかも！

という電話連絡が入る。
今、Ｃさんは仕事で中国に行ってる為、
帰国後（０２年8月初旬帰国予定）に細かい話は試食を兼ねて
三人でしようという事で話は落ち着く。

そして、
Ａ製粉の研究室へ成分分析に出していた生地の
成分分析の結果も出たらしいのである！

その結果を聞くと・・・

Ｂさんが研究室に持ってきた時点で

既に生地が死んでおり、分析不可能。。。

・・・泡を吹いて倒れそうになったが、

その超ド級な衝撃によるダメージの大きさを

Ｂさんに見せない様に笑顔で対応。

（ポートランドで生地をゲットした時点でクール宅急便も考えたのだが～
冷凍して自分が持ち帰るのが調べた結果一番早かったのだが・・・）

・・・これでは、

キャッシングしてポートランドに飛んだ意味が

まったくの｢無｣に。。

しかし、本当に｢無｣にさせない為に！
あとで思い出話しとして笑い話にする為に！
その為には、屋台を開業するしかないのだ！そうやって自分を慰める。

なんせ彼女もいなければ、親には勘当が解けたとはいえ、
顔を合わせれば就職しろ！としか言わない親に相談など出来ようはずもない。
信頼し、相談出来る友達はポートランドとＮＹと長野と千葉。
メールで近況を聞いてきてはくれるのだが、ついつい無理して大丈夫だよ！
と言ってしまうのである。

孤独には慣れてるが、たまにきつい時もあるのだ。

しかし、うまく行けばお金は借りれるのだ！

そうと決まったら自分がやるべき事はただ一つ！

自力で作り方を見つけるしかないのだ！！

Ｃさんの帰国までに！試食会までに！

作れるようにならないと話がパーになってしまうのです。

こうして～バンドのＬＩＶＥ及びスタジオ練習と
付き合いでやっていた週一のバーテンのバイトをする時以外は～
ずっと家にこもって生地をこね回す日々が始まる。

生きるにはお金がかかります。

家賃、光熱費、食費、そして生地の研究に必要な材料費。。
バンド活動にも多少の金はかかるのだ。

とても週一のバイトでは、まかなえません。

しかし、開業するには！
一刻も早く生地の作り方を見つけ出し～
お金を借りないと無理だという事がわかってたから、
１分１秒を惜しんで、試作・試食・試作・試食・・・・
を延々と繰り返すしかなかったのだ。

しかし、やはり外の空気を吸いたくなったり他の事がしたくなった時は、
・屋台の車をどうするか？
・営業場所はどうするか？
・どんな感じの営業をするか？

～等、考えるべき事、勉強しなくてはならない事等をリストアップし～
ネットで検索、＆なるべく本屋で立ち読み、無理ならアマゾンで中古本を購入、
片っ端から知識武装を始めたのである。

そして、問題は～

・いかにして屋台用の車を手にいれるか？
・どこで営業をするか？

に行き着く。

まず営業場所・・・
道で営業すれば警察とヤ○さんの板ばさみ。
場所を借りれば近所からの苦情等・・・
屋台に対する風あたりはまだまだ厳しい事をリサーチしてしまう。
しかし、これは車が用意出来てから考える事にしてあとまわし！

そして屋台用の車・・・

ネットで調べると中古は出回ってなく～
新車だと、自分が欲しいのは・・・・350万円。。

この辺をなんとか片付けて、Ｃさんと会う時までに問題を片付けないと
プレゼンが出来ない！！

ここから怒涛の生地試作と、屋台用の車を安く仕入れる為の、
孤独な戦いが始まったのである。

つづく

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