りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

Trump says he may g… 恵子421さん

ほとんど垂直続く … なすび0901さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2005.10.30
XML
カテゴリ: びしびし本格推理
順序が正しくないんだけど,有栖川有栖の長編デビュー作を読んだ。

○ストーリー
有栖川たち推理小説研究会は夏休みにキャンプ旅行に出かける。キャンプ場では,全部で4グループ,17人の学生が一緒にテントを並べ,楽しい生活が始まる。ところが近くの山が突然噴火を起こし,ガケ崩れでキャンプ場は孤立してしまった。そして毎晩1人ずつ,誰かがいなくなり始める。

--------------------------

有栖川有栖の初期3部作の第1作目だ。このようにストーリーを紹介すると,『13日の金曜日』みたいなんだけど,実際は青春小説のカラーがあり,さわやかなタッチだ。

ただし,大学生が長距離列車に乗って,キャンプファイヤーの前で歌う,という設定が,時代とずれている。正式に発表されたのが1988年らしいが,その時代とも充分ずれているハズだ。

推理小説なので,状況を孤立させるための非日常の設定が不自然なのはしょうがない・・・他の作品では,急な吹雪,この作品では突然の噴火がそれにあたる。ただリアリティを受け持つべき日常の描写まで不自然となってしまうと,小説としてそもそも成立しなくなる。

だから,この作品の登場人物たちの時代とのずれ方が気になった。僕自身はこの時代感覚をギリギリ共有できる世代だけど,もうすぐ下の年令の人から,共有がキビシクなるのは確実だからだ。

ただしキャンプ生活以外の部分は,フシギと時代にマッチしている。だから作者がキャンプ村生活に思い入れがあったのか,ってことなのかな?



推理小説としては,さすがにツボを押さえていて,ちょっとずつ出されたヒントが最後にきちんと説明をされてスッキリというパターンだ。

ただ登場人物が17人と多すぎる。名前と設定が最後まで一致しない。それだけいても,毎回「全員アリバイがない」というのが続き,ちっとも容疑者の絞込みができないのにはゲンナリした。

初期3部作もあと1作で読了だ。けど,3作目って分厚いんだなあ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.10.30 10:37:04
コメントを書く
[びしびし本格推理] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: