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2005.12.30
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”ススキノ探偵”の著者のもう1つのシリーズ・”探偵ウネハラ”の長編での第2作を読んだ。

○ストーリー
市役所の若い職員の行動調査から始まった事件は,役所ぐるみの不正,保険金殺人,新興宗教がからみあった,闇の世界を畝原の前に見せることとなった。様々なところに力を持つ彼らは,次々に畝原の仲間を襲う。畝原は,最愛の1人娘を守ることができるのか?

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前作「渇き」と基本的には同じ構造だ。ただし,前作での”敵”は,官民が癒着した黒いけれども,はっきりと形のある敵であったのと比べ,今回の”敵”は,不気味な複数の集団で,明確な姿を見せない。

”敵”の一部である地方自治体の腐敗については,”ススキノ探偵”の「探偵は吹雪の果てに」でも似たような展開があり,東直己が追求しているテーマの1つでもあるのだと思う。

前作で企業悪を叩いた後は,「皆が知っているんだけど,いろんな理由で追求のできない歪んだ悪事」とでもいうものを,まとめて叩こうとしており,現代社会の断面を見せるべきハードボイルドとしては(僕の定義だけど),ぴったりと直球勝負だ。

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この作品の欠点は,”敵”が複数であるために,事件として結末を迎えたのか,はっきりしないことだろう。1つは,畝原が悪を倒すことができたのか?もう1つは,畝原たちが今後は安心して生活できるのか?ここら辺がはっきりしないので,スッキリしない気分で終わってしまう。



もっともホントにリアルであったら,そもそも危険から逃げ出すのが関の山だろうけど(もちろん僕を含めて)。

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今回の作品では,畝原の同業者で性格の悪いという設定の横山が,大活躍をした。同業の探偵として頑張っているだけでなく,襲われてしまった仲間への気配り,ラストでの活躍など,全編を通じて光っており,すっかり見直してしまった。これで守銭奴じゃなかったら,完全に主役を食っちゃうよな。

色々文句を言ってしまっているけど,ぐいぐい引き込まれて,今朝の2時まで起きて読んでしまった。魅力はたっぷりある作品だ。





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Last updated  2005.12.30 16:53:01
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Re:「流れる砂」東直己を読んだ(12/30)  
始めまして。東直己、大好きなので、嬉しくなってお邪魔してしまいました。東作品は発売同時に即買いしてますが、印象に残ってるのは「残光」。東作品オールスターキャストは、感動ものです。 (2006.01.01 14:50:35)

「残光」読みます  
りぶらり  さん
むらきかずはさん

僕は,図書館で「探偵はバーにいる」を,ふと手にしてから,ずーっと読み進んでいます。
>「残光」。東作品オールスターキャストは、感動ものです。
楽しみにしているんですが,なんて言うか”周りを固めてから”と思って,準備中でした。そろそろ読めるかな? (2006.01.03 21:43:37)

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