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2006.02.17

「鬼神伝　神の巻」高田崇史を読んだ

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24648)

カテゴリ：ミステリーランドへようこそ

『妖怪大戦争』かよ？って内容のジュブナイルを読んだ。

○ストーリー
平安の時代に行って，鬼たちと共に戦ったスサノオノミコトの子孫・天童純は，再び過去へ旅することになった。ヤマトの神々を鬼と呼び，迫害する貴族たちに対し，純たちに阿修羅王が加勢する。それに対抗して，貴族たちは第四天から全てを滅ぼす”あの存在”を召喚しようとするのだった。敵の貴船を純のヤマトのオロチが阻止しようとするのだが・・・

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講談社ミステリーランドで唯一続編も出ている作品だ。他の作品が3ヶ月に1回の配本でゆっくりと刊行されているのに，この差はなんなんだろう？高田崇史の「QEDシリーズ」が講談社から出ている強みだろうか？

さて内容だが，前巻とほぼ同じだ。貴族たちが渡来の神々の力を用いて，ヤマトの民や神を虐げ，後世では鬼や妖怪とされる存在たちが力を合わせて抵抗する。今，学校で教わっている歴史が本当に正しいんだろうか？という知的好奇心は刺激する。

またミステリーランドの”お約束”なんだろうか？ちゃんと殺人事件が起きて，暗号を解くというプロセスも盛り込んである。ちょっととーとつなので，ゴクロウサマ感が強いけど。

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「少年ジャンプ」のノリは相変わらずだ。いろんな意味で「成長しようぜ，ヲイヲイ」と突っ込みたくなる作品だ。

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