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2006.12.23
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
竹本健治の異色作,バイオレンスSFを読んだ。

○ストーリー
父親に放り込まれた私設軍事学校を出た女性・クーは,都市国家の片隅で生きていた。そんな彼女の謎の団体が追い始める。事件の過程で警察にも追われ始めたクーは,その原因が彼女の父親が残したあるモノであることを知る。そして都市が崩壊する中,その秘密が姿を現す。

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図書館の保管庫からノベルズ版を借り出した際に,その表紙がポスト大友のマンガっぽいのにも驚いたが,作品内容にも驚いた。竹本健治作品で,SF系統の内容であることは知っていた。読み進めつつ,あの「腐蝕」のように,いつ”世界の変容”が始まるのか?と期待していたが,予感めいた事件はいくつも起きるのに,最後まで変容は起きず,結末となってしまった。

わずかにラストで,ある登場人物がPKディック的な自分の存在への不安感を抱くが,それまでクーを主人公に展開してきた作品の中で,あまりにも唐突に起きるので,読者としてはその事象をどうとらえればいいのか悩んでしまう。

ブンガクとしては,いろんな解釈ができるのかも知れないけれど,単純にSF作品として読めば,世界観は『ブレードランナー』以降のありふれたもの,主人公は鳴り物入りで登場しつつ役立たず,世界を救うという秘密もあまり大したことなさそう,とどれをとっても肩透かしな作品だ。唯一,全編を覆うエロティシズムだけが,目立つところだろうか?

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「腐蝕」の主人公・ティナが,少女ながら素晴らしい活躍を見せたことと比べると,20代で,身長180センチ近くで,軍事学校出身で,身体中に傷あとがあるクーは,ものの見事に役に立たない。体技を使ったコンタクトでも負け,拷問におびえ,男におぼれ,クスリでフラフラになり,と良いところが皆無だ。









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Last updated  2006.12.25 10:57:47
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