りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

Trump says he may g… 恵子421さん

ほとんど垂直続く … なすび0901さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2007.01.07
XML
カテゴリ: ばくばく冒険小説
竹本健治のSF作品で,唯一きちんとシリーズ化をされた”パーミリオン(百万分の一)のネコ”シリーズの第3作目を読んだ。

○ストーリー
”D種犯罪者”を専門に追うエージェントのネコとノイズは,連続テロ発生の連絡を受け惑星ヌーバスに赴く。しかし彼らに連絡を寄こしたエージェントもまたテロ事件に巻き込まれてしまい,情報のリンクは途切れてしまう。地道に情報集めを始めたネコとノイズは,ストリート・キッズのビュイン,オカマの情報屋などと知り合いながら,事件の真相を探る。しかし2人を執拗に狙う存在があった・・・

--------------------

主人公たちが,情報がない状態から,街を遍歴することで,徐々に事件の全容が見えてくる,という展開は,ハードボイルド小説のパターンだ。新しい2人のキャラクターは,ビジュアル的にも設定も魅力的で,今後シリーズ物として面白さが増すことが期待できる。

とは言え,4作目は短編集なので,この作品が”ネコシリーズ”の長編としては,最終作らしい。第1作目の「殺戮のための超絶技巧」よりも,はるかに読みやすいのに残念なことだ。これは,なによりも物語が無駄にウェットでないことが大きいと思う。物語の視点が主人公のネコではなく,相棒のノイズあるいはビュイン少年にあった方が,無駄な心理描写がなくて読みやすい。

アクションもきちんと散りばめられているので,本来,この作品の企画であった,マンガとして読めたら面白かっただろうと思われる。

--------------------

残念なのは,設定を聞いた途端に,事件の真相が分かってしまうことだ。SFとしては,大昔からあったパターンなので,ほとんどの読者がこれに気付くと思う。それによって,主人公たちの捜査活動も無駄に長いものとしか感じられなくなってしまう。



それに・・・優秀な前線エージェントたちが,だらだらと情報分析と捜査活動をしている,って,よっぽどヒマな組織以外ありえないと思うな。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.08 09:17:00
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: