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2007.07.23
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
福井晴敏のダイスシリーズなのに,なぜかほとんど知られていないこの作品を読んだ。

○ストーリー
父の横領事件で家にも学校にも居場所がなくなった香奈は,地方の全寮制女子高に転校していた。そんな中,学園に美術の教育実習生の青年が訪れる。新しい学園でも孤立している香奈を気にして話しかけてくる実習生には,不思議な影があった。そんな裏で香奈をめぐって,ある組織が動き出していた。

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少女マンガでハードなアクションが表現できるのだろうか?と心配していたけど,まったくの杞憂に終わった。作画の霜月かよ子は画力すばらしい。緻密な背景と繊細なキャラクターをバランスよく配置している。またアクションシーンがきちんと痛そうなのも重要だ。

福井作品では,オチこぼれ中年オヤヂと青年工作員の主人公コンビが鉄則なんだけど,この作品ではなんと青年工作員とフツーの少女が主人公だ。そのため,いつもどこかモロさを持っている青年主人公が,少女の手前,弱さを見せずにがんばっている。オヤヂと青年の掛け合い漫才が無いので,ちょっと残念だ。

だが,作品と人物が変わっても繰り返される主人公コンビのパターンから外れた福井作品というのも,なかなか新鮮だった。いつもの作品では,どこか甘えたところを残している青年工作員が,なかなかスタイリッシュな主人公として成立している。また,現代の作品らしくもう1人の主人公の少女も,助けられるだけのお姫様ではなく,きちんと自分の考えで行動するキャラクターとなっている。2人の間の恋愛要素がなく,さらっと展開するのが少女ではない一般読者としては助かる。

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この作品の欠点を挙げれば,分かりやすいライバルとして,もう1人の青年工作員が登場すること,香奈の父親がこのストーリーの時まで黙秘を続けていた理由が分からないこと,だろうか?





あと,他の作品とのさりげないリンクがあるのもファンにはうれしい。








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Last updated  2007.07.23 23:47:45
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