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2008.01.23
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
ようやくこのSF大作を読み終えた。静かな悲しみと,めまいがするような決着のつき方だ。

○ストーリー
7年間眠り続けることで,「バルバラ」という世界を維持している少女・アオバ。他人の夢に入り込んで調査をするカウンセラーのトキオは,彼女を治療しようとして,バルバラの秘密に巻き込まれ始める。だが,バルバラは崩壊を始め,トキオと彼の息子・キリヤを巻き込んでいく。

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主人公たちのほとんどは,東京からアオバの治療が行われている北海道に集結し,ともに謎が解明される瞬間を目撃する。物語の流れが一本に集まり,順に謎が解決される過程はとても気持ちがよい。

アオバの夢の中とキリヤのパソコンの中に存在する「バルバラ」の謎,アオバの親族にまつわる暗い事件,記憶の遺伝と若返りを研究する放浪の学者,全ての謎に決着がつき,さらに意外な出来事が起こり,結末となった。2巻を読んだところでは,「収拾がつかないんじゃないか?」なんて感想を述べており,まったくの杞憂であり,不明をわびたい。

さらに感心させられるのが,こうした物語の流れと平行して,それぞれの主人公の心の動きがきちんと描かれていることだ。とくに少年・キリヤについては深く描写がされており,親子同士でさえ,きちんと理解し合えない悲しみが,ストーリーと密接に関わりながら語られている。

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終盤で存在感がたっぷりなのは,全てを仕組んだとも言えるエズラ博士だ。本人,そして記録データで語られる過去は驚きの連続だ。1人の人物が行う事柄としては,やや無理があるような気もしたが,複数の人物になりすましていたんだろう,とナットクした。



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ところで遺伝子の中に記録されているのが,赤い星・火星の記憶だというのは,萩尾望都自身が夢で見るモチーフなんだろうか?







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Last updated  2008.01.26 21:45:47
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