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2008.08.26
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恩田陸の時を超えたラブストーリーを読んだ。

○ストーリー
何百年もの時を超え,一瞬だけ出会う二人。けれどもその一瞬は待った時間の長さだけ輝きを増すのだった。イギリス,フランス,アメリカ,そしてイギリスへと,そして現代と過去へと二人の旅は続く。

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ベタベタになりそうなラブストーリーを,恩田陸の構成力と情景描写で美しい作品に仕上げている。文章で物語を作るというのは,つくづく彫刻のように地道な作業だと思う。作者に十分な経験と技術があれば,奥行きのある空間が読者の周りに再現される。恩田陸のチカラワザに圧倒されてしまった。

4つの連作中編で構成されているが,それぞれにテーマとなる絵画があり,扉絵として収録されている。それに合わせて,”絵になる”場面設定が準備されている。イギリス,フランス,パナマ,そして再びイギリスと,きらびやかな世界が展開される。

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この作品はロバート・ネイサンの「ジェニーの肖像」に触発されて書かれたということだが,僕自身は萩尾望都の「ヴィオリータ」という小品を思い出した。

できれば「ライオンハート」も小さな作品で通してもらいたかったが,一番の過去の部分で,二人が何故すれ違いを続けるのが明かされる。その中編の主人公は大人物で,個人的には少し残念に思った。



ラブストーリーにロジカルな説明は要らないと思うな。








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Last updated  2008.08.27 23:40:53
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