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2009.10.07
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カテゴリ: わくわく児童文学
今年の4月に刊行された加納朋子の新作を読んだ。

○ストーリー
中学校に入ったミヅキは,幼なじみのジュエリに引っ張られる形で,必修となっているクラブを選択する。それは変人で傲慢な2年生斉藤ジンが主催している”飛行クラブ”だった。「飛びたい」ただそれだけを目指して,ミヅキと仲間たちは走り始める。

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えっ?これが加納朋子作品なの?と驚いてしまう。ミステリー要素は皆無で,学園キャラクター小説,というカンジだ。

たださすがは加納朋子,ありきたりなキャラクターとして登場させた人物たちを,しばらくしてからさりげなく掘り下げて,意外にリアルな側面を引き出して見せている。

全体的にはマンガ的,ライトノベル的な作品なのに,こうした側面,そしていくつかのドキッとする鋭い人物批評があるおかげで,絶妙なバランスとなっている気がした。

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とは言えキャラクター小説(的),かつ連載で発表された作品なので,もう1つ伏線が活かされていない気がした。一般の作家だったら十分許される細かい点なのだけど,これが加納朋子だけに気になる。そして残念だ。



一個一個はどうってことないし,物語の流れに影響は無いのだけど,最後までクリアにならないポイントがあるって,加納作品としてはひじょうに珍しいと思った。

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リアルじゃない設定で始まり,リアルじゃない人たちが集まるのだけど,リアルな人物描写のおかげで作品が引き締まり,最後は○○○な事件で幕を閉じる。

ラストはややイキオイだけで書いたような印象もあったけど,読んでいて楽しい笑いが止まらなかった。「やかまし村」のリンドグレーンの作品のように,子どもたちが団結して頑張る姿は夢を与えてくれた。

加納朋子の新境地,なかなかいいんじゃないだろうか?

で,朋子の「朋」って「るなるな」って読むのだろうか?











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Last updated  2009.10.08 23:49:02
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