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2010.05.15
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
島田荘司の先が読めない大河小説「Classical Fantasy Within」の第六話を読んだ。

○ストーリー
王都・サラディーンを救うために,はるかイスラエルを目指す,王室守備隊の騎士たちは,紅海の手前の”第三の砦”まで到達する。だがそこにあるはずの”ポルタトーリの壺”について知る者はいなかった?ショーンたちの決死の旅はここで終わってしまうのか?

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講談社Boxシリーズの大河小説は12冊で完結と決まっている。(もう1つ決まっていることがあるが,大人なので言及は避ける。)だから第一部が三話で終わったので,第二部はこの第六話で終わるものだと思っていた。

だがそうした予想をくつがえしつつも,物語はチカラ強く読者を引っ張っていく。圧倒的に不利な状況での旅は,これまでの二巻と同じだが,それに加えラブロマンス,馬とは異なる移動手段,SF的な要素が入ってきて,物語のきらびやかな魅力は増すばかりだ。

これまである程度,一話ごとに1つの砦に到達するまでが物語だったが,この巻は”第三の砦”に到達し,これまで作品を引っ張ってきた謎解きのピーク(たぶん)で終わっており,もうすぐにでも次の巻を手に取りたい気持ちにさせられる。

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この第二部は,ストレートな物語だ。RPGで言えば「自由度が低い」とか批判されるだろう。主人公に与えられたクエストの条件は,あまりにも厳しく,とにかく脇目も振らずにそれに邁進しないとならない。主人公のショーンは,頼り甲斐があるが,説明も無く優秀で,どんな不利な状況でもくつがえしてしまう。



いったいぜんたい,島田荘司は我々をどこに連れて行こうというのだろうか?そうした不安感はあるものの,第一部の湿った閉塞感と比べれば,確実に楽しめる読書体験であることは間違いがない。

次の第七話で,躍動感にあふれていた第二部が,このままで終わってくれることを願う。









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Last updated  2010.05.16 19:03:59
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