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2010.10.08
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カテゴリ: びしびし本格推理
ミステリーの職人・道尾秀介のヒット作を読んだ。

○ストーリー
小学校5年のオウスケは,ガンで母親を喪う。その直後,オウスケの幼なじみのアキも母親を自殺で喪う。孤独な2人をさらに追い討ちするのは,2人の父親たちがおかしな行動を取り始めるということだった。全ての謎が解けたとき,オウスケとアキに訪れたのは・・・

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ネタバレをしないで,この作品の紹介をするのはとても困難だ。僕自身は読んでいて,作品世界に引き込まれ,道尾秀介特有のロコツに怪しげな伏線に惑わされ,意外な(でもないか?)結末に驚かされた。

語り手が切り替わる際に,同じ時間が繰り返されたり,過去の同じ逸話が語り直されたり,というあたりが少し冗長な気がした。けれども,それ以外は定評のある省略された乾いた文体で読みやすい。

あまり沢山読んでいないが,これまでの道尾作品の中では,一番好みだったかも知れない。

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作品の空気は,問題作「向日葵の咲かない夏」によく似ている。いきなり冒頭が,オウスケの母親が荼毘に付されたシーンなので,沈うつに始まる。母親の親友でもあった,アキのお母さんも死んでしまい,父親の言動までおかしくなり・・・とんでもない不幸の連鎖で,「この先,どうなっちゃうんだろうなあ?」と,やはり気になってページをめくってしまった。



結末がどうなり,この作品がどんな雰囲気なのかは,もう読んでもらうしかない。とても紹介が難しい作品だ。

ミステリ大賞受賞に恥じない作品であることは確かだと思う。








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Last updated  2010.10.09 10:51:58
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