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2011.05.10
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木村拓哉主演のテレビドラマの企画とタイアップした道尾秀介の作品を読んだ。

○ストーリー
ビジネスマンとして強い意志で突き進む,青年社長・葉月蓮介。派遣先で他人にミスをかぶらさせられて,事務所を辞めてしまった弥生。勤めていた工場が,蓮介の会社のために閉鎖されてしまったシュウメイ。2人の女性と1人の男性が,上海で出会う。そして東京で再会した時,彼らの運命は回り始める。

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ぽか~~ん?これって道尾秀介作品?どこが?

本人は懸命なのに運命の強いチカラで不運へと引きずり込まれてしまう主人公の哀切。ふとした心のスキに生まれる悪い心の恐ろしさ。衝撃的でありながら,圧倒的な説得力を持つ結末のサプライズ。そうした要素が道尾秀介の魅力とマジックだと思っているが,それらが1つも無い。

平均より少し愚かな女性が,上海旅行がキッカケで実業家と出会う。ケンカをしつつも仲良くなり,いつしかかけがえの無いパートナーとなっていく。めでたしめでたし。

こんなのテレビドラマとしても陳腐すぎる。古い古い少女マンガみたいだ。

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主人公の女性は実業家だけでなく,彼の友人にも,同僚にも突然モテ始める。シュウメイの○○○は,なぜか逐一記録されている。イジワルな女性に見えた女性は,突然救世主となる。

この説得力の無い展開はなんなんだろう?道尾マジックの片鱗さえも無い。全部,企画で決まっていて,もうビジネスと割り切って書いていたのだろうか?

テレビ業界に擦り寄りたかったのだろうか?ひじょうに残念な,ガッカリとさせられる作品だ。

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複数の登場人物の視点で語られる作品,というのは少しも珍しく無いが,いちいち「-弥生-」とか「-蓮介-」とか,誰の視点か分かるように見出しが付いている。

いやいやいや。僕ら,そこまでバカじゃないから。ちゃんと誰が語っているかくらいは,分かるから。

それほどバカにしているならば,書かなければいいと思うな。








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Last updated  2011.05.11 21:24:44
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