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2011.10.08
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高田崇史の展開する闇の歴史への扉を開く〈QEDシリーズ〉の第5作を読んだ。

○ストーリー
自分の屋敷の書斎で死んでいた陰陽師の末裔・弓削。だがその死を,式神による殺人だと信じる者がいた。桑原タカシは,彼の疑問を解こうとするが,それは何千年もの闇の歴史を切り開くことつながっていった。

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〈QEDシリーズ〉の中では,ページ数の少ない作品だ。

その上,作品の中で,(1)事件のことを語る桑原と奈々,(2)事件の解決を語り合った学生時代の弓削の孫と桑原,(3)事件の起きた過去,と3つの異なる時間が流れている。

だが,読んでいて混乱はほとんど無い。桑原崇の過去の(最初の?)事件として,きちんと読むことができる。さりげないけど,構成や文章がしっかりしているんだと思う。

過去の事件の時間帯に,桑原タカシほか,いつもの登場人物が出てこないので,そのパートはギスギスと乾いた印象が強い。主人公たちと事件が断絶しているので,事件を解いたところで,だから何?という部分もちょっと残念だ。

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人と鬼との対立項についての考察は,作者・高田崇史個人が「鬼神伝」などで繰り替えし提案するようになるテーマだ。この作品を契機としてその後多くの作品に言及されるようになる。

この作品では安倍清明の一生をベースにして,そのテーマが語られる。作者の解釈に対しての反論が,「その時代はそうだったんだ」で封じられてしまうので,あまりフェアな気がしないが,強い意志をもってこの作品は執筆されている。

まあ,正直過去の事件も,なんだかどうでもいい,みたいなところがあるなあ。

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物語は次の第6巻「竹取伝説」へとつながる要素を見せて終わる。第5巻が厚みが薄いし,この巻の結末での会話が,次の巻につながる,という連続ドラマ的な部分もあるので,ひょっとしたら1冊を執筆していて,テーマが広がり過ぎたので,2冊に分けたのだろうか?

個人的には読む順番が逆になって,第6巻を先に読んでしまった。(またか・・・涙)












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Last updated  2011.10.10 07:35:33
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