暇粒

暇粒

知リモシナイデ偉ソウニ

知リモシナイデ偉ソウニ

真っ赤な夕日の理由も知らないで

僕はずっとその景色を眺めてきた

光と闇の狭間の時間を楽しんできた

知りもしないで偉そうに 夕日を語ってみたりして

知りもしないで偉そうに 自分を弱いと言ったりして


帰り道 ブランコに座り泣いている少女を見かける

夕日に照らされながら落ちる涙

僕はあたかもその涙の意を知ったかのように同情する

知りもしないで偉そうに 少女に近寄って慰める

知りもしないで偉そうだから 少女は走って逃げてった


知りもしないで偉そうに 僕は僕を弱者と称す

知りもしないで偉そうに 君の肩を優しく叩いてみたりする

知りもしないで偉そうに 同情して泣いてみたりする

知りもしないで偉そうだから 皆この場を離れてく

知りもしないで偉そうな自分を いつまでも後悔し続ける

何も知らないから偉くもないのに 胸を張ってみたりする


いい加減気づこうよ 自分の馬鹿さ加減に

いい加減知っておこうよ おせっかいは罪だって










© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: