Piano On My Life

Piano On My Life

提供作品紹介その7

提供作品解説その7


やっと最後のコーナーになりました・・・・。

「Let's not fight」 安室奈美恵(avex trax)(シングル)
 作曲:Ramoma Lyons,Jay Lyons


安室奈美恵

これは、彼女の小室哲哉さんから離れた第一弾シングル?だったかもしれませんが、そのカップリングで書きました。
A面(言い方古いが・笑)は、彼女が作詞を担当してます。
これには、あまり注文がなく結構好き勝手にテーマを設定してよい、との話だったので、「ドメスティックバイオレンス」をテーマに詞を書きました。
もともと英語の歌詞がついてたんですが、意訳ではなくてほぼオリジナルですね。一応、作詞は作曲された方と共同名義になってます。

ワタシのオリジナル曲で過去にドメスをテーマに書いていたもので、今度ライブで弾き語ろうかと思っている曲をモチーフにして書いたものです。
内容は、「優しかったあの人が豹変してしまった。」という切なく哀しい曲ですが、中に出てくる女の子は、その事実と対峙しながらもたくましくなんとか相手とクールに「サヨナラ」出来る機会を疲れ果てながらも待っているという、ヘヴィな歌詞です。
でも、相手にまだ愛は残ってるし、優しかったときの思い出もある・・・という、作品。
ワタシ自身の体験談ではないんですが・・・実は、昔通っていた音楽の門学校の先生と中退するしないで揉めた時、その先生は後半ヒステリックになっていったんですね。ワタシは、その豹変ぶりがショックで、擬似恋愛に例えて書いたオリジナル(いつかライブで演りますね)が、この「Let's~」の基盤になりました。
安室さんといえば、一時代を築いた方。この方にワタシの歌詞を歌ってもらったって事は、一生の光栄だと思っています。
よくぞまあ、こんな個人的なヘヴィな楽曲を歌ってくれたと思ってますが、もう、彼女自身もオトナだったんですよね。母だし。
今は、何か一皮剥けて、自分の好きな世界を歌ってる彼女が結構好きです。
サウンドも今の方が・・・好きかも。


「Ever Green」 MACDONALD DUCK ECLAIR (ウサギチャンレコーズ)(アルバム)
 作曲:YUKI




最後の作品紹介です。結婚して、体調も壊していたので作詞家業から離れていた2005年なんですが、たまたま知り合いの女の子が上記のインディーズバンドに所属していて、歌詞の依頼をされたので、リハビリもかねて書きました。「The Genesis Songbook」という作品に収録されています。
「風の谷のナウシカのイメージなんだよねー」とこだわっていた部分を生かして、風の中から空を飛んでる感じでふわふわした作品にしたんです、が・・・結構、当時のワタシの生活の生々しい現実をチョイスしてまして、最初、長野の南側のとてつもない何にもない田舎に住んでたんでよ。新婚当初。で、免許はない、家の周り山だらけ、駅までは徒歩15分、電車は1時間1本、最寄のコンビニまで徒歩25分、というすんげー環境に東京育ちがいきなり放り込まれまして、日々苦労してたわけですよ。で、歌詞は全くワタシとダンナの夫婦生活を書いたものです。例えば、歌詞抜粋すると、

「優しい風と木のささやきは ルルル あなたのその笑顔 似てきました」

まあ・・・、ダンナにしとこう、みたいな(爆笑)
実際は、優しかったんでしょうかねぇ。この田舎の環境。ワタシは途中でリタイアしてしまったんですが(ダンナは優しいですけど・笑)

「いじわる雨降り 汚れたスカート 立ち止まる切なさ 翼を休めてる」

これはねぇ、となりの駅にやっと大型スーパーが徒歩10分弱のところにあるから、いつも1週間に2,3回まとめ買いするわけですよ。で、リュックしょって行くわけですよ。戦時中の買い物のように(笑)
で、お米5キロとか買って、リュックにしょって、両手も塞がって、ひーひーいいながら電車の時間がやばいから駅まで小走りで行くんですよ。雨降ってる時なんて最悪でしたよ。その気持ちがこれです(爆)

「緑の風 合図で丘を飛び 見下ろす屋根の下 みんなみんな ひとつの宝箱磨いてる」

唯一の弱点でもあり、いいところだったのが、人がいないから空気がキレイでした。近くに公園があって、そこの高台に上ると、小さな町が見下ろせるんですね。で、めげそうな時は晴れてれば、そこの公園に散歩に行って、高台から小さな屋根を緑の自然と一緒に見下ろしてました。

で、まあ、こんな田舎でもココロに夢もって生きてる人はいるんだよなー、と思いながら、この歌は無事締められたわけです。

・・・・YUKIちゃんも知らなかったかも・・・ここまでのエピソード。

でも、お気に入りの歌詞です。


最後まで付き合ってくれてありがとう。松本理恵のほぼ全作品の歴史です。
ワタシの宝物です。



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