徒然なる落書き帳。

徒然なる落書き帳。

一番古い(?)記憶。



3歳くらいの私は黄色のウェアを着ています。
赤いソリで1人寂しく(当時の姉はパンダスキー。)遊んでいた私の両足を
黒いスキー板の上に片方ずつ乗せて、両手を脇の下に入れて
上体を支えてくれながら、紺のウェアに身を包んだ父と一緒に滑ったこと。
(・・・いや、私は抱えられていただけなんだけど(^_^;))

母が「みっちゃんいいわね~」と冷やかしていたのを覚えている。。。

う~ん。実際に目に浮かぶのは、
・両脇を支えられながら足を板に乗せるところ
・母がそれを見て何か言っていたこと。
・冷たい風がほっぺにあたって、斜面の雪がどんどん流れたこと。
・振り返ると母と姉がリカちゃんくらいになっていたこと。
かな。。。たぶん、後から見た写真や、それ以降の記憶と
ゴッチャになっているに違いない。


スキー関連でもう一つ。思い出したこと。

ウチのパパはスキー場として整備されていないところに挑戦していく人です。
リフトでてっぺんまで上がっていって、より急斜面の方へと降りていく習性があるのです。
いや、一人なら勝手にやってくれって感じだけれど、満足に滑れない小学生の娘を連れて。
よくもまぁ・・・(-_-;)


何度、私は生きてゲレンデへたどり着けないと観念したことか。
何度、雪だるまになって木に激突することを覚悟したか・・・。

そして、ゲレンデ(普通の初心者がいるすその方)に無事生還し、
過度の緊張から解放され、生きている喜びを満喫している私たちに
ゲレンデへ滑り出た時に不振な目が向けられたことか。
「え?そっ(雑木林)からでてくるの!?」
そんな心の声がたくさん聞こえましたよ。。。子ども心に(T_T)


そう、そんなパパちゃんですが。命を救ってくれたこともありました。

小学校・・・3年生くらいかな?その前後。
林間コースに連れて行かれたのです。父には珍しく、普通の人も滑っているコースです。

しかし、スキーの腕前としては中級の人がやっと滑りきれる‘中級コース’・・・。
「パパ。私は初級にもなりきれていないの知ってる?」

そんな私の心の声を無視して(いや、聞こえてないけど)始まりました。
片側:山、反対側:谷。クネクネと蛇行しながら山道を降りていきます。

当時の私は直進専門。もしくはボーゲン(板を八の字にしてスピードを
ゆるくする方法)でジグザグに降りていく。大きなカーブを描きながら。。。

だがしかし、林間コースにはそんな幅はございません。
幅は3Mくらい。ボーゲン練習してたのは幅10Mくらい(?)
いっぱいいっぱい使ってやっとこできてたジグザグを、
いきなり3Mで小刻みにやれといわれましても、無理っっ!!

しかも、山に沿ってうねうねした道のため、カーブをどう処理したらいいのか
小学生の私には皆目見当がつきませんでした。
案の定、自分の持てる全ての技量(直進とボーゲンのみだっちゅーの)を
使い、父の指示に‘なるべく’したがって滑っていた私。

と、左へ曲がろうと思って体重を右の板に乗せているのに
曲がらないではないですか!
ストックをつこうにも、たくさんの人が滑っているコースなので
テカテカで突き刺さりません。(確か雪も少ない年だった)

焦りました。ものすごく。だって、正面は崖ですから。。。
これぞまさしく‘ガケップチ’後ろから母と父の絶叫が聞こえます。
「転びなさい!」「お尻をついて!!」


スキーを経験されていない方には分かりにくいかもしれませんが。
スキーでまず教えられるのは転び方と起き上がり方。
なぜって?
それは、一番確実なストップの仕方が‘転ぶ’だから。転んだら起きないと・・・ね♪


でもね、滑っている時に横に転ぶのは怖いのです。っていうか、ムリ。
なので、お尻をつきました・・・でも、スピードに摩擦が負けました。。。
そのまま崖に向かってまっしぐら。もうダメだと思いました。

すると、ギリギリのところで目の前に滑り込んできた黒い人影・・・。
抱きかかえられるようにして横に転び、ストップしました。
あぁ!私の王子様!!・・・・・・・・・・


少女漫画なら、ここで登場するのは地元のカッコいい男の子。
恋が芽生え、親の反対もなくHPPY ENDとなるのでしょうが、
現実はそんなに甘くない。そう、それはうちのパパちゃんでした。


パパは文字通り身を呈して守ってくれたのですね。すごい勢いで滑り込んできてくれました。
実際パパの右足は崖の向こうへ垂れていましたから・・・。

当時は今みたいなSTEP IN式の板ではなく。
ガッチリはめ込んだ後に足首に紐を巻くヤツ。(何て言ったかな?)
良かったです。だって、崖の下8Mほどのところには、
その先のコースがあって、滑っている人がいたのですから。
下手すると板だけ落ちて、誰かにぶつかってその人がケガを・・・なんて
笑えない自体に落ちていたかもしれません。

いやしかし、だからですかね?私、とってもファザコンです。今でも。
ママもお姉も好きだけど♪



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