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2009.03.21
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カテゴリ: サイエンス
112 「生物と無生物のあいだ」 
福岡伸一 (ふくおか しんいち)
講談社現代新書 285頁¥740 2007.5.20 初版第1刷発行

[目次] 

プロロローグ

第1章 ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
第2章 アンサング・ヒーロー
第3章 フォー・レター・ワード
第4章 シャルガフのパズル

第6章 ダークサイド・オブ・DNA
第7章 チャンスは、準備された心に降り立つ
第8章 原子が秩序を生み出すとき
第9章 動的平衡とは何か
第10章 タンパク質のかすかな口づけ
第11章 内部の内部は外部である
第12章 細胞膜のダイナミズム
第13章 膜にかたちを与えるもの
第14章 数・タイミング・ノックアウト
第15章 時間という名の解(ほど)けない折り紙
エピローグ



この本には、つぎのようなことが書かれています。

遺伝子はタンパク質ではなく、DNAであったことを示したエイブリ-、
PCRの原理を発見したキャリー・マリス
DNAの構造模型をはじめて提示したワトソン、クリック、ウイルキンソン
彼らの「業績」の裏に隠れた陰湿な事実と悲劇のロザリンド・フランクリン

細胞内で造られたタンパク質が細胞外へ出るしくみを示したジョージ・パラーディ
幹細胞(ES細胞)発見の端緒となる腫瘍を発見したリロイ・スティーブンス
著者によるノックアウト実験の顛末

[感想]

ある事情から新幹線のぞみで博多まで行くことになった日に、
5時間もの退屈をしのぐためにと上野駅の書店で書名につられて
買ったのが本書でした。

この本に書いてあることのほとんどは、理系人間とくに生物学を少し
はかじった人間からみればとくに新しいことではありません。
にもかかわらず、読んでいてわくわくする楽しい本でした。
みれば帯にこれまで50万部も売れ、新書大賞とサントリー学芸賞を
受けたとあります。
サイエンスの話は一般に難解です。しかし、著者の現役の実験科学者
としての深い経験と稀にみる文章力から、DNAや細胞膜のことを
まったく知らない人でも、庭先の花を見るように具体的なありさまが目に
浮かぶことでしょう。おすすめの本です。
ベストセラーになったのも、むべなるかなです。

[頁のかけら] 

○生命とは動的平衡にある流れである。

(なお、138頁にある「花粉のブラウン運動」の記述は誤り。花粉ではなく
花粉中の顆粒がブラウン運動をする。これは古典的で有名な誤りです)

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 ランダム読書日記 

 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2009.3.21. No.112)






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Last updated  2009.09.23 22:50:13
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