『み』のページその１
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●ミルククラウンのためいき 原作者：崎谷はるひ
メーカー：ムービック
要キャスト：成田剣・鈴村健一・小西克幸・千葉進歩・神谷浩史・富田真 他
正直に言うと、このドラマCDを購入するきっかけは某通販の宣伝コピーでしたっｖ
『ミダラな大人×純情高校生のエクスタシーラブロマンスがドラマＣＤ化！』
コレですよ！この文句！！
ええ？？どんなモンよ？って思うじゃないですかぁ（笑）
プリティな男の子があれだのコレだのされちゃいまくり♪ですか！？
って妄想大で買ってしまいましたよ。
が、聴いてみたらしっとりとして、実は良いお話でしたのよ。
家族間の複雑な事情とそれゆえに心に深い傷を持った少年：希（鈴村氏）は
バイト先で憧れのサックス奏者：高遠（成田氏）が、女性と淫らに戯れてる
キスシーンを目撃してしまう。
希にとってそのキスシーンは衝撃的であり、彼の心を大きくかき乱してしまう
原因となってしまうのだ。そしてその混乱を知る高遠は、恋愛を知らない希の心を
容赦なく掴みだし更に翻弄させていくのであった。
ま。そんなストーリーで、ドラマCDを聴くだけの分には
希視点で描かれ希の感じるままにストーリーが進行するので
彼の高遠に対する憧れとか畏怖とか混在して激しく動揺する様子は
手に取るようにわかるのですが、高遠という人物が謎の人物然としているため
高遠本人の真意がラストまで解らず気持ちの上では、しっくりこなかった部分もありました。
ですが、この原作。シリーズとして何巻も刊行されてるようなので
たぶん、今回のストーリーは第１作目ということだと思うので
高遠サイドが不明瞭なままなのだと思います。
それに、希のように家族間の愛情に酷いトラウマを持ち、愛することにも
愛されることにも臆病な青少年が、いきなり危険な香りのする男に
惹かれていくというのもドラマCDでは、その過程にムリがあるような気もします。
まあ、そういった点を考えると、じゃあ原作読めよ！！
ってな話になるのでこの話はヽ(^_^;)）（(^!^;)ノオイトイテ。
全体的に言うとですね。出来は非常に良いです★あ。コレはほんと(^o^)/
ストーリーの流れの中でBGMがいい役割を果たしてるというか
高遠と希の言葉のやりとりがあるのですが、そういうシーンでのせつなさとか
高遠の妖しい部分とかがBGMによって盛り立てられていた感がします。
で、このドラマでのキャスティングについてですが！！
危険な男成田剣・・あ！違った。危険な男高遠役の成田さんは
鼻血出るくらいステキすぎるお声でしたっｖ
成田さんのステキ声は確かに有名ですが
やーーー！！この高遠声は更にモダえますって！成田さんのBL出演の中でも
かなり上位ランクのクラクラボイスっｖじゃないでしょうか！！
で、希役の鈴村さん。最近多い、鈴村さん朗読CD。
なんか、思ったンですが。鈴村さんの声質って癒されるわーー。
なんだろ？？このカンジ。
綺麗声ってわけじゃないンですがねえ。持ってる特質なんでしょうか。
淡々と語るような朗読がイイのかも。
あんま、起伏のない感情不明瞭朗読だからか？
なんでかわからん！が、すごくイイです♪鈴村さんのモノローグシーン
あとね～あとねーーー！！もう！
Ｏ（≧∇≦）Ｏ キャーーーーってくらい良かったのが千葉進歩さんでっす！！
あ。また間違った。希の叔父役の千葉進歩さんです！！
気持ちが盛り上がりすぎると、うっかり役名を省いて声優名しか
書かないクセがあるわたし。。。イカンなあ。
でも、出番が少なっ！！o(＞＜)O O(＞＜)o バタバタ
それなのに、絶対的な存在感なのでしたぁあ！！ああ、叔父様ぁあ！！
千葉さんは、成田さんとか小西さんのようにクラクラ鼻血声系よりも
違う存在感があるので好きです。
キリリとした声質の中に、あざとさとかくるむような優しさとか
刃物的な硬さとか、いろーーーーんなモノを持ってるので、大好きなのでっすっっｖV
はあ、もしも次作でるならば是非是非、叔父さんカップルのストーリーも
丸々１本お願いしたいです～！！
●水の記憶 原作者：剛しいら
メーカー：ムービック
要キャスト：伊藤健太郎・千葉進歩・神奈延年・松野太紀 他
これはドラマCDを聴いてから、その後原作を読む機会があって読んだのですが
読んだ後よくここまで原作寄りに制作できたなあっと感心した作品です。
まず、原作では臨床心理士：東栄と彼の元患者で
現在は押しかけ女房的彼氏：佐々木のカップルストーリーと
東栄の現在の患者で、人格障害を患う高校生：炯と
その教師：星野との葛藤的なストーリーも同時進行していくので
ドラマ指数は読み応え高いのですが、１枚のCDに納めるには
どちらに比重を置くのとか、２カップルの各シーン区切りとか
一番最悪な欲張りすぎてまとまりがなくなるといったパターンに陥らないかとか
難問有りすぎで、脚本完成までに練りに練ったってカンジがしました。
そのおかげで、わたしがCDを聴いた時点では、まったく小説を読んでない
にも関わらず、２カップルそれぞれのまとまりがないとか
シーン切り替えの不手際さとかも一切無く、慌ただしさや反対にあっけなさも
感じることなく非常に良い出来だったと思います。
ただどうしても、人格障害を患っている炯自身の激しく狂おしいせめぎ合い
とかが、あっさり？？って気もしないではないけど
そこは時間制限ってことで目をつぶるにしても、全体の流れは原作を充分
彷彿させるに足るものでした。
主人公の臨床心理士：東栄という人物像がわたし的に難解な性格であり
あんま好意を持てない部分もあるので
これほどまでに東栄に執着する佐々木クンが『ぅーーーーーん？？』な所も
あるのですが、過去の或る出来事で、佐々木クンにとって東栄が
愛情のすべてとなったらしいので、まあ、それはいいとして
無理矢理納得することにしました。
それ以上に、ドラマ的に良かったのはラスト間際の炯が飛び降り自殺？
違うなあ。
心の人物炯がもう一方の炯を殺そうとビルの屋上でせめぎ合ってる最中に
東栄がやって来て危機を回避しようと努力するシーンが良かったです。
これは、なんといっても炯を演じている松野さんがとにかく素晴らしいっｖ
の一言です。気持ちが激しく動揺して今までの事を吐き出すシーンとか
こんなオレンジ色のフリースがずっとずっと着たかった・・・と切なく言う
シーンは、不覚にも涙が出そうでした～
このシーンを聴いてたら、あ～、なんか東栄の冷静沈着な性格とか
一般常識からかけ離れた動作行動とか、精神科医という仕事にすっかり埋没
している東栄自身がわかるような気もしました。
なんていうの？臨床心理士という職業に一生費やそうと決めている
東栄の頑なさとかが伝わってきました。
千葉さんが、そんな東栄を淡々と演じていて非日常的な精神科医
ってのが良かったですっｖ
だので、そんな作り物のような東栄に、日常の楽しみを与えようとする
佐々木クンの必死さをアツク演じてる伊藤さんとの温度差も原作に非常に
近くて良かったです。
で、最後に滅多に聴けないBLでの神奈さんは
BLとかまったく関係のない普通の教師で、その普通感覚さがなおさら良かったです。
なんか、全部最後に『良かったですっｖ』しか書いてないわたし。。。
上手い誉め言葉が見つからないのです～。。。
あああ。文章下手を痛感しとります。
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