◆◇raraと猫げんき◇◆

◆◇raraと猫げんき◇◆

2月の或る日



いや、どこかにいる筈

いつもの事だと思いながら忘れてた

夜になっても出てこない

旦那が帰宅する時間になっても姿を見せない

心配なのか旦那が何度もげんきの名前を呼ぶ

お風呂に入ってもまだ出てこない

夕食が終わっても出てこない

げんきのご飯の時間になっても出てこない

(ーー;)うーん

ソロソロ寝る時間になって布団に入ってしまったけど

何やら不安な胸騒ぎ・・

真っ暗な部屋の中で眠れなくなった

隣でいびきをかいて寝てる旦那の耳元に

「げんき探してこないの?」

「今夜は寒いよ、死んでたらどうするの?」

私が話しかけると一瞬意識が戻ってくるけどすぐ寝ちゃう

そのまま、私は闇の中でうとうとしてた



ガバッっと布団から出て行った

サッシを開けて外に向って「げんき」と何度も呼ぶ

真夜中2時半

爺ちゃんの部屋の豆電気が点いてるので

コタツの中を覗いて確認して見たら

何、呼ぶんだよぉ・・という顔したげんきがそこに居た

安堵、安堵、安堵。。

ようやく落ち着いて眠れると思えば

こっちが寝た頃に起きてきて

「ご飯食べるぅ~~~!!!」

ガラス戸をガタガタ初めて旦那は起きて行った

気になったら部屋中を探して

げんきの姿を見るまでは落ち着かない

春だから雌猫を追いかけて遠くへ行く猫もいるらしい

雄猫を飼ってるとそれも気がかり

雄と言えども。。。。オカマちゃんだけどね










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