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読書の秋、図書館で借りた本を少しずつ読んでいます。
背表紙に書いてある女の子の名前が長女の名前の響きに似ているし、
あの「 博士の愛した数式 」を書いた小川洋子さんが書いている・・・と手に取った本が
『 ミーナの行進 』でした。
どきどきハラハラするようなストーリーはないし、大泣きする場面もない。
なのに、とっても惹かれるんです。
私は、小学校に入る年にお父さんをなくし、中学に入る年にお母さんと別れ、
いとこのミーナの家族と暮らすことになります。
ミーナのお父さんはかっこよくてダンディでとても優しい人だけど
ほとんど家に帰ってこない、どうやら別宅を持っている様子です。
ミーナは体が弱くて、入退院を繰り返しています。
私やミーナの置かれた状況を考えると、暗くなってしまいそうなのに、
お話はとてもほのぼのとして優しさに満ちています。
たとえば、かつて家に動物園があった(!)ほどの豪邸に住む「ミーナ」は
学校まではペットのコビトカバに乗って通っているし、体の弱いミーナに
代わって図書館へ本を借りに行く私は、とっくりセーターをきた司書のお兄さんに
恋をしてしまったり。寝ていることの多いミーナがベッドで作ったおとぎ話も素敵です。
最近は本は借りてきて読むことが多いのですが、この本は
購入して何度も読みたいと思いました。
疲れた心にきくクスリのような本です。
さぁ~送料無料で買おう!!と楽天BOOKをチェックしたら、売切れでした。
在庫切れではなくて売切れだから、ここで注文することはもうできないんでしょうね。
他を当たってみることにします。