自由な小説部屋

自由な小説部屋



まだ眠りこけた意識をお越し動き出す。

「今日は時間ないし米も炊いてないからコンビニかなぁ」呟く

一応お金には困ってないから高くついても構わない。

いざ、外に出ようと玄関のとってを押し扉を開けたら

ザーーッ

「そういや雨なのか……」

ましてや夕方よりかなり強くなっていた。

雨の中コンビニ行くか家で簡単にすぐ作るか

考えた末やはり行くことにした。とはいえ気が滅入ってくる。

学校から帰宅するときに使ったまだ濡れた傘を取り家を出た。

雨も降っているせいか深夜だからか分からないが人は誰もいなかった。

それかまだ眠気まなこなので意識がはっきりしないみ歩いているか

傘に当たる雨の音を聞きながら明かりの少ない道を歩く。

警察官てこの辺いないよな…呼び止められたらだるいな

そういや警察官に呼び止められたらどうなんだろうな

一人寂しいので独り言を言い始める。

コンビニに着いたころには服は少し濡れていた。

傘置き場に傘を置き中に入る。

「いらしゃいませ」と言い文句が聞こえる。

このまま帰ると部屋も濡れるからタオル買っていこ……

そんなことを思っていると他の消耗品の買い物があったことに気づいた。

「あー面倒くさいな、しかも一度に多く買うならスーパーの方がいいか」

長居するつもりはないので弁当とタオルを持ちレジへ行く。

お弁当は暖めますか?
お願いします。
お箸はお入れしてもよろしいですか?
いや、いいです。
ありがとうございました。

気さくな(見た目的に)定員に礼を言われ店を出る。

傘を取り、開く。バッっと開き傘に着いていた雨がコンビニの窓ガラスにつく。

「あっ」

ごめん定員さん、屋根で濡れないとこにかけちゃった……。

本当にごめんなさいと再び謝ったあとにコンビニを後にする。

「腹減った…早く家に帰って食べて寝ないとな」

昼飯を学校で食べただけなので軽く12時間くらいはなにも食べてない

高校二年といえばまだ成長期で食べ盛りである。

腹が減っては戦はできぬとは言ったものだ。

家からコンビニはそう遠くないので家で弁当を温め直す必要はないようだ。

ふと気づくと後2~3分で家に着くくらい歩いていた。

電灯に人影があり、もしや警察官か?

と思ったがシェルエットが明らかに違う。

歩くにつれ人影ははっきりとしてくる。

少女であった、いや別に女の子だとかそんなのはどうだってよかった。

問題部分は豪雨の中傘を差していなかった、ということ。

しかもその少女は学校帰りに見た記憶がある。

もしかしてずっといたと言うことか?あれから7時間以上たってるぞ?

「おいおい、マジかよ…正気か?」

どうみても顔を地面に向け正気ではなさそうだった。

決意をし近づくことにした。

傘を女の子が濡れないように差し出す、びしょ濡れなので意味はなそうだが一応。

女の子は雨に打たれなくなり、なにかが雨を遮っていることに気がつき確かめるように顔をあげる

「大丈夫か?人を待っているのか?傘も差さずに」

少女は反応したかのように冷たい表情から違う顔を形成しニッコリと笑う。

笑うだけであった。なにか喋ってくれてもよいのだが

「どうしたんだ?こんなとこで」

少女は少し口を動かし雨の音に消されないように

「なにも……いない…捨てられ……らなにを………いいのか分からなかった」

はやり女の子の声は小さく聞きづらかった。

「捨てられ……?どういうことだよ」

「分………ない、記憶を辿って……も分か……い」

「なんかすごい訳ありだな……よし、少し来てくれ

ここで話してると二人とも濡れちまう」

だがしかし世間一般の目からみれば誘拐とかに見られるよな……

カッコよく助けてみたはいいもの犯罪者っぽい

しかも知らない人についてく奴はいないだろ……
もしかしたら「変質者」とか叫ばれるんじゃないか?

そんな不安を余所に女は少し間をあけコクンと頷いた。

「といってもすぐそこなんだがな」と自宅を指を差す。

少女は自分から傘に入り俺が濡れないようにするが

そんなにくっ着かれたら濡れてる服について濡れちまう。

なんて言えないので我慢する。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: