2009年01月10日
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 「グイン・サーガ」シリーズは、記憶を失った状態で突如ルードの森に現れた豹頭人身の異形の主人公グインが英雄的な功績が認められて大国ケイロニアの王様になっていくというストーリーです。記憶のないグインは自分の記憶を何とかして取り戻そうと世界三大魔道師のひとり賢者ロカンドラスを捜すことになります。しかし、「北の賢者」と呼ばれるロカンドラスを捜して北の国々を旅して回ったものの、結局ロカンドラスを見つけることができませんでした。そんな時、中原の大国ケイロニアを訪れたグインはケイロニアの質実剛健な気風を気に入り、ケイロニアで暮らすことになるのです。超一流の戦士であるグインは体育会系気質のケイロニアでたちまちのうちに受け入れられ、「豹頭」という異形にも関わらずどんどん出世していくことになります。そして、闇の司祭グラチウスに攫われたケイロニアの姫シルヴィアを見事救い出したグインは、シルヴィア姫と結婚することになってケイロニアの王に選ばれます。ところが、淫魔ユリウスの毒牙にかかったシルヴィアは精神的に病んでおり、その後グインが長期間戦争に出かけたり再び記憶を失ったこともあって二人の間に深い溝が出来ることになってしまうのです。
 古代機械に記憶を修正されたグインはケイロニアでの記憶を取り戻したものの、今度はパロ内乱やタイスに関わる記憶を失うことになります。しかし、グインが行方不明になったり記憶喪失になったりして落ち込んでいたケイロニアの選帝侯や将軍たちは大喜び。さっそくグインを連れてケイロニアへ帰国することになるのです。グインの帰国にケイロニアの人々は熱狂的な歓喜で出迎えますが、グインの妻シルヴィアに大変な異変が起きておりそれはグインを苦しめることになっていきます。私としては、シルヴィアは犯罪被害に遭い精神的にも肉体的にも深い傷を負った可哀想な被害者だと思うのですが、ケイロニアでは「皇女にふさわしくない犯罪者」のように扱われていてとてもショックでした。特にグインの親友ハゾスは最悪で「いっそ死んでくれたほうが良い」「汚らわしい淫婦め」など、とても親友の妻や主君の姫君に対する態度ではなかったように思います。本当にグインの親友であるなら親友の妻シルヴィアのことをもっと気にかけ、病気で苦しむシルヴィアに適切な治療を受けさせるのではないでしょうか?ともあれ、今回はいつも超人的なグインの弱々しい姿が見られたり、どんな状況になっても変わらないグインのシルヴィアへの愛が伝わり面白かったです。
 ジャンルは夫婦の危機ファンタジー。家庭崩壊ストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>


グイン・サーガシリーズ(一部紹介)












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最終更新日  2009年01月12日 14時58分52秒
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