あまあまの館

あまあまの館

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「君は本当に泣かないのだな」
ある時ふと自分をみて大佐が言った。
たしかに、あの時から、母の錬成に失敗しアルの体を失った時からオレは強くなろうと心に決めた。
それでも・・・自分は強くなったわけでわなく、やりきれない時など数え切れないほどある。
泣けばなにか変わるのだろうか。
泣かなければなにか変わるのだろうか。
泣いても現状は変わらない。
だが、泣けばすべて崩れていく気がするのはなぜだろうか。
自分の肩を誰かが叩く。
振り向くとそこには、満面の笑みの大佐がいた。
「やぁ!鋼の、考え事かい?」
オレはため息をすると別にと短く答えた。
「こんな階段に座っていては寒いだろう」
そう言いながら隣に腰をおろす。
「君はすぐに顔にでるからな・・・なにか悩みごとかい?」
ぐりぐりと頭をなぜる大佐の手を振り払う
「子供あつかいするなよな!!」
「子供なんだ、しかたがないだろう?小さいし」
腹がたっておもわずパンと手をあわせ錬成体勢にはいる。
「なんか言ったか、た・い・さ」
「君はそうした顔をしている方がずっとらしくていい。」
大佐がいつもとは違うやさしい笑みで自分をみつめる。
どうも、この顔にオレは弱い。
知らないうちに流されてしまうのだから。
てれかくしに大佐をじと目でにらむと大佐はどんどん顔を近づけてくる。
「なっなんだよ!!」
いつのまにか手をつかまれ逃げ場はない。
あわててどうにかしようとするが、手をつかまれているのだから錬成のしようもない。オレがあきらめると大佐は軽くキスをする。
顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。
恥ずかしくて、この状態から逃れようとするが大佐は腕をしっかりつかんでいる。
「はなせよ・・・・」
オレがうらみがましく言うと、「う~ん」とうなる。
「せっかくのチャンスだし、もう少し」
「なにがチャンスだ・・・・ん~!!」
大佐はオレの言葉が終わる前にオレの唇をふさぐ。
何度かのキスの後、オレはやっと解放された。
「あんた、こんな恥ずかしいことがよくできるな!」
「そりゃあ・・君が好きだからだね」
ボンッと音をたてて顔がまた赤くなる。
「よ・・よ・・よくそんな恥ずかしいセリフがでてくるな」
「そうかい?別に本当のことだし、私は恥ずかしくないがね・・・・さてそろそろ帰ろうか」
大佐に続いてオレも立ちあがる。
それにしてもよくまあ、そんなセリフがさらっとでるものだと、さすがのオレも感心してしまう。
嬉しくないとは・・・言わないが・・・。
ぶんぶんとここでオレは頭を振る、なに考えてるんだオレはーー!!
勝手にまた顔が赤くなる。
「どうかしたのかい?・・・・・そういえば、なにか考え事をしていたのだね?なにを考えていたんだい?」
そう言われれば、と思い出す。
「別に・・・もうなんでもないさ」
オレは大佐に笑ってかえす。
大佐といちゃあ、泣いてるひまなんて・・・ないよなー?
苦笑すると先に歩き待っている大佐の元へと駆けて行った。


                              おわり

☆     ☆      ☆      ☆      ☆      ☆
あとがき
45題の1作目ですね。すでに2人はラブラブ設定です。
始め暗くしてしまったので、どう終わらそうか悩んでしまいました。
やっぱ暗い終わりはにがて人間なので。(汗)
にしても、45題のタイトル見てだいたいストーリーのイメージ沸くのって私かなりロイエドでやられていますねー(笑)
これから、少しずつ増やしていきまーす。あぁーでもタイトル見てるとまじ16禁書くかもなー(かなり本人腐れてきてるし)


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